ZENworks Desktop Managementでは、eDirectory™ツリーに、後で設定および有効化できるデスクトップポリシーを保持するポリシーパッケージが必要です。
この節では、デスクトップポリシーをセットアップするために必要な情報を紹介します。
ZENworksをテストインストールした後の運用環境で、各コンポーネントを適切に動作させるために必要なポリシーを追加できます。
ワークステーションインベントリをインストールしている場合は、次に示すように、いくつかのデスクトップ管理ポリシーを設定する必要があります。
重要:Desktop Management Serverのインストール中にSybaseをインストールするように選択した場合は、[インベントリのスタンドアロンの設定]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで[スタンドアロンの設定]を選択すると、インストールで自動的にサーバパッケージが作成されます。データベースの場所ポリシーが作成および設定され、インベントリサービスが開始されます。Desktop Management Serverのインストールが完了したら、ワークステーションインベントリポリシーを作成および設定する必要があります。詳細については、セクション 27.3.4, ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
ステップ 11で[インベントリのスタンドアロンの設定]ページのオプションを設定した場合は、インストールプログラムにより、サーバと同じOU(部門)にサーバパッケージがすでに作成されています。別のサーバパッケージを作成しようとすると、サーバパッケージが同じOUの別のサーバパッケージと競合することを示すメッセージが表示されます。
運用環境でワークステーションインベントリをインストールする場合、設定するポリシーについては『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ
」の節を参照してください。
必要なポリシーを設定したら、次の操作を実行します。
Sambaサービスが稼動していない場合、インストール後にSambaサービスを手動で起動して、インベントリサーバがインベントリ対象ワークステーションからインベントリスキャンを受信できるようにします。Sambaサービスを手動で起動するには、Linuxインベントリサーバコンソールのプロンプトで「/etc/init.d/smb start」と入力します。
ポリシーパッケージには、ユーザまたはユーザワークステーションの使用規則や環境設定が指定されている個々のWindowsデスクトップポリシーが保持されます。ポリシーパッケージを保持する部門(OU)を作成する必要があります。このOUを配置する場所を決定するときは、次の点に考慮してください。
ツリー内を効率よく検索するために、ポリシーパッケージの関連付け先になるオブジェクトを含んだパーティションのルートに、このポリシーパッケージOUを作成することをお勧めします。これにより、次の利点が得られます。
(オプション)部門(OU)を作成してポリシーを保持できます。
ConsoleOneで、OUを配置するコンテナを右クリックし、
> > > の順にクリックします。次に、コンテナに、「デスクトップポリシー」などの短い名前を付けます。ポリシーパッケージを作成するには
ポリシーパッケージを配置するコンテナを右クリックし、
> の順にクリックします。次のいずれかのポリシーパッケージを選択します。
をクリックし、パッケージに短い名前を付けます。 をクリックし、 をクリックします。パッケージをすべて作成した後で、 をクリックします。
パッケージの短い名前として、次のような名前を付けることができます。
Desktop Managementをインストールしたサーバがワークステーションをインポートできるように、Desktop Managementでワークステーションインポートポリシーが必要です。このポリシーを有効にして、Desktop Management Serverに関連付ける必要があります。
ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、
をクリックします。列の下にあるインポートポリシーのチェックボックスを選択します。この操作により、ポリシーが選択されると同時に有効になります。
をクリックして[コンテナ]ページを表示します。
タブの下向き矢印をクリックし、目的のプラットフォームを選択します。
ドロップダウンリストでオプションを選択し、ワークステーションオブジェクトを保存するコンテナを指定します。
をクリックします。
タブをクリックし をクリックします。Desktop Managementをインストールするサーバを参照し、 をクリックしてサーバを リストに追加します。
リストでインポートポリシーを関連付けるサーバを選択し、 をクリックします。次に、 をクリックします。
データベース場所ポリシーには、Inventoryデータベースの場所が含まれています。Databaseオブジェクトを、Service Location Packageを使用してInventory Serviceオブジェクトが置かれているコンテナに、またはServer Packageを使用してインベントリサーバに関連付けることができます。
メモ:Service Location PackageとServer Packageの両方を設定する場合、Server Packageの設定はService Location Packageの設定よりも優先されます。
Databaseオブジェクトをインベントリサービスオブジェクトが置かれているコンテナに関連付けるには
ConsoleOneで、Service Location Packageを右クリックし、
をクリックして ページを表示します。列の下にあるZENworksデータベースポリシーのチェックボックスをオンにします。
をクリックして[インベントリ管理]ページを表示します。
インベントリデータベースオブジェクトのDN (Inventory database_server_name)を参照して、 をクリックします。
Sybaseデータベースでは、eDirectoryがインストールされていないWindows 2000サーバにインストールする場合を除いて、ワークステーションインベントリのインストール中にデータベースオブジェクトが自動的に作成されます。データベースを手動で作成するには、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』のインベントリデータベースのセットアップ
の手順に従ってください。
Oracleデータベースでは、データベースオブジェクトを作成した後、そのオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「インベントリデータベースのセットアップ
」を参照してください。
MS SQLデータベースでは、データベースオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「インベントリデータベースのセットアップ
」を参照してください。
重要:データベースオブジェクトに設定されたデータベースサーバのDNS名が有効であることを確認します。DNS名が無効である場合、データベースオブジェクトの[プロパティ]ページで適切なデータベースサーバのIPアドレスを選択する必要があります。
データベースサーバのIPアドレスを選択する:
ConsoleOneでデータベースオブジェクトを右クリックし、
をクリックして[ZENworksデータベース]ページを表示します。フィールドで、適切なIPアドレスを選択します。
、 の順にクリックします。
をクリックします。
タブをクリックし、 をクリックします。
Inventory Serviceオブジェクトが置かれているコンテナを参照して選択し、
をクリックします。、 の順にクリックします。
DatabaseオブジェクトをInventoryサーバに関連付けるには
ConsoleOneで、
を右クリックし、 をクリックして[ポリシー]ページを表示します。列の下にあるZENworksデータベースポリシーのチェックボックスをオンにします。
をクリックして[インベントリ管理]ページを表示します。
インベントリデータベースオブジェクトのDN (Inventory database_server_name)を参照して、 をクリックします。
Sybaseデータベースでは、eDirectoryがインストールされていないWindows 2000サーバにインストールする場合を除いて、ワークステーションインベントリのインストール中にデータベースオブジェクトが自動的に作成されます。データベースを手動で作成するには、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「インベントリデータベースのセットアップ
」の手順に従ってください。
Oracleデータベースでは、データベースオブジェクトを作成した後、そのオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』のインベントリデータベースのセットアップ
を参照してください。
MS SQLデータベースでは、データベースオブジェクトを設定する必要があります。詳細については、Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』のインベントリデータベースのセットアップ
を参照してください。
重要:データベースオブジェクトに設定されたデータベースサーバのDNS名が有効であることを確認します。DNS名が無効である場合、データベースオブジェクトの[プロパティ]ページで適切なデータベースサーバのIPアドレスを選択する必要があります。
データベースサーバのIPアドレスを選択する:
ConsoleOneでデータベースオブジェクトを右クリックし、
をクリックして[ZENworksデータベース]ページを表示します。フィールドで、適切なIPアドレスを選択します。
、 の順にクリックします。
をクリックします。
タブをクリックし、 をクリックします。
インベントリサーバオブジェクトを参照して選択し、
をクリックします。、 の順にクリックします。
メモ:Inventoryポリシーを変更するか、またはオブジェクトを設定する場合は、常にInventory Serviceを停止します。オブジェクトのポリシーおよびプロパティを設定します。インベントリサービスを再開します。詳細については、セクション 27.3.5, インベントリサービスの開始と停止を参照してください。
ConsoleOneで、ワークステーションパッケージを右クリックし、
>[ポリシー]ページの順にクリックします。タブをクリックし、設定するプラットフォームをドロップダウンリストで選択し、選択したプラットフォームのポリシーを有効にします。利用可能なプラットフォームは、Windows 9x、WinNT-2000-XP、Windows NT、Windows 2000、またはWindows XPです。
列の下にあるワークステーションインベントリポリシーのチェックボックスを選択します。
をクリックし、[ワークステーションインベントリポリシー]ページを表示します。
[一般]ページで、次の設定を行います。
インベントリサービスオブジェクトのDNを参照して選択します。
デルタスキャン数を指定します。デルタスキャンの後でフルスキャンが実行されます。
(オプション)インベントリスキャンをカスタマイズします。
タブをクリックして、次の設定を指定します。
[Enable DMI Scan]: [DMIスキャンを有効にする]オプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのDMI (Desktop Management Interface)からハードウェアデータのスキャンを追加します。
[Enable WMI Scan]: [WMIスキャンを有効にする]オプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのMicrosoft WMI (Windows Management Instrumentation)からハードウェアデータのWMIスキャンを追加します。
Enable Custom Scanning(カスタムスキャンを有効にする): このオプションを選択して、インベントリ対象ワークステーションのカスタムスキャンを追加します。カスタムスキャンを実行する際に使用するカスタムスキャン実行可能ファイルの名前を入力する必要があります。
カスタム属性エディタ: このボタンをクリックして、カスタム属性のリストを指定します。必要に応じてリストを修正します。
ZENworks for Desktops 4またはZENworks for Desktops 4.0.1がインストールされているWindowsインベントリ対象ワークステーションのソフトウェアスキャン設定をカスタマイズするには、
タブをクリックして、次の設定を実行します。重要:ZENworks 7 Desktop Managementがインストールされているインベントリ対象ワークステーションでは、設定を行わないでください。
[Enable Software Scan]: インベントリポリシーに関連付けられたインベントリ対象ワークステーションのソフトウェアスキャンを有効にします。スキャンプログラムは、インベントリ対象ワークステーションのソフトウェア情報を収集して、インベントリデータベースに保存します。
[カスタムスキャンエディタ]: アプリケーションの詳細情報のリストをカスタマイズして、インベントリ対象ワークステーションをスキャンできます。インベントリスキャナは、カスタムスキャンエディタに示されるアプリケーションの詳細情報をスキャンします。
たとえば、カスタムスキャンエディタで次の詳細を指定します。Vendor Name=Microsoft; Product Name=Microsoft Office; Product Version=10.0; FileName=winword.exe; File Size=1 MB。この場合、インベントリスキャナはインベントリ対象ワークステーションで、サイズが1MBのwinword.exeファイルをスキャンします。このファイルが見つかった場合、インベントリデータベースに“winword.exe;1 MB”について“Microsoft;Microsoft Office;10.0”が格納されます。
[Product Identification Number]: インベントリ対象ワークステーションにインストールされた、Microsoftアプリケーションの製品識別情報をスキャンできます。
Product Location(製品の場所): インベントリ対象ワークステーションにインストールされたアプリケーションのフルパスをスキャンできます。
カスタムスキャンのみ実行する: カスタムスキャンエディタで選択された、カスタマイズされたソフトウェアアプリケーションだけをスキャンします。
[設定エディタ]タブをクリックします。必要に応じて、次の.iniファイルの設定を変更します。
SWRules: ZENworks for Desktops 4またはZENworks for Desktops 4.0.1をインストールした、インベントリ対象のWindowsワークステーションのSWRulesファイルを設定します。ZENworks 7 Desktop Managementがインストールされているインベントリ対象ワークステーションでは、ファイルを設定しないでください。
このSWRulesファイルを使用して、ベンダおよび製品のソフトウェアスキャン情報をカスタマイズします。このファイルの設定方法の詳細については、『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ZENworks for Desktops 4.Xおよびそれ以前のバージョンのインベントリ対象ワークステーションをスキャンするソフトウェアインベントリ情報のカスタマイズ
」を参照してください。
Asset Information:
このファイルを使用して、DMI (Desktop Management Interface)からベンダ固有の情報をスキャンします。このファイルの設定方法の詳細については、 『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「DMIを使ったベンダ固有の資産情報のスキャン
」を参照してください。
Zipped Names:
このファイルを使用して、JazおよびZipドライブのハードウェアスキャンをカスタマイズします。このファイルの設定方法の詳細については、『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「Jaz、Zip、およびフロッピードライブのベンダのハードウェアスキャン情報のカスタマイズ
」を参照してください。
IBM Names(IBMの名前):
このファイルを使用して、IBM*コンピュータのモデルをスキャンします。このファイルの設定方法の詳細については、『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「IBMコンピュータモデルのスキャン
」を参照してください。
HWRules: このファイルを使用して、モニタの公称サイズをカスタマイズします。このファイルの設定方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「モニタのサイズに関するハードウェア情報のカスタマイズ」を参照してください。
をクリックします。
タブをクリックします。
インベントリ対象ワークステーションのスキャンをスケジュールするために必要な設定を変更し、
、 の順にクリックします。タブをクリックし、 をクリックします。
インベントリ対象ワークステーションが登録されているコンテナオブジェクトを参照して選択し、
をクリックします。、 の順にクリックします。
ConsoleOneで、インベントリサービスオブジェクト(Inventory Service_server_name)を右クリックし、 、[インベントリサービスオブジェクトのプロパティ]タブの順にクリックします。
が選択されていることを確認し、 をクリックします。
ここでは、次の内容について説明します。
すべてのインベントリサービスを開始するには
サーバコンソールのプロンプトで、「startinv」と入力します。
特定のインベントリサービスを開始するには
サーバコンソールプロンプトで、「startser Inventory_service」と入力します。
すべてのインベントリサービスを開始するには
コントロールパネルで
、 の順にダブルクリックします。を選択し、 をクリックします。
特定のインベントリサービスを開始するには
サーバのコンソールプロンプトで、ZENworks_installation_directory\zenworks\inv\server\wminv\binに移動します。
「startser Inventory_service」と入力します。
すべてのインベントリサービスを開始するには
Linuxのサーバプロンプトで、/etc/init.dに移動します。
「./novell-zdm-inv start」と入力します。
特定のインベントリサービスを開始するには
Linuxのサーバプロンプトで、/opt/novell/binに移動します。
「StartSer Inventory_service」と入力します。
Inventory Serviceを起動した後に、Inventory Serviceが稼動していることを確認します。すべてのサービスを一覧表示するには、インベントリサーバコンソールのプロンプトで「ListSer "*"」と入力します。Inventory Serviceが稼働していない場合、サーバステータスログをチェックします。サーバステータスログの詳細については、『ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ステータスログを使ったワークステーションインベントリの監視
」を参照してください。
すべてのインベントリサービスを停止するには
サーバコンソールのプロンプトで、「stopser *」と入力します。
特定のインベントリサービスを停止するには
サーバコンソールのプロンプトで、「stopser Inventory_service」と入力します。
すべてのインベントリサービスを停止するには
コントロールパネルで
、 の順にダブルクリックします。を選択し、 をクリックします。
特定のインベントリサービスを停止するには
サーバコンソールのプロンプトで、「stopser Inventory_service」と入力します。
すべてのインベントリサービスを停止するには
Linuxのサーバプロンプトで、/etc/init.dに移動します。
「./novell-zdm-inv stop」と入力します。
特定のインベントリサービスを停止するには
Linuxのサーバプロンプトで、/opt/novell/binに移動します。
「StopSer Inventory_service」と入力します。
次の表は、Linuxにインストールされていて、Linuxコンソールプロンプトでコマンドを実行してステータスを確認できるワークステーションインベントリコンポーネントを示しています。