第3章
この章では、ワークフローモデラーで使用できるアクティビティについて説明します。この章には、次のトピックが含まれています。
ワークフローモデラーの使用の詳細については、を参照してください。
ワークフローアクティビティには2つの種類があります。
カテゴリ |
説明 |
アクティビティ |
---|---|---|
表示 |
フローにユーザ操作を提供する |
ページフロー ユーザ |
システム |
フローで必要なバックグラウンド処理機能を実行する |
開始 Webサービス ルール Java 同期化マージ Composer 完了 |
アクティビティプロパティについて ワークフローアクティビティには、ワークフローモデラーで設定できるプロパティがあります。 これらのプロパティのいくつかは、すべてのアクティビティに共通ですが、それ以外のプロパティは、いくつかのアクティビティでのみ利用できます。
一部のアクティビティには、「プライマリプロパティ」があります。 プライマリプロパティは、オブジェクトをアクティビティに関連付けます。 表示アクティビティでは、プライマリプロパティがアイテムとして表示されます。 システムプロパティでは、プライマリプロパティがオブジェクトとして実行されます。
スコープパスについて 「スコープパス」は、ワークフローモデラーで視覚的に選択できるアプリケーションデータへのポインタです。 スコープパスを使用してアクティビティのプライマリプロパティを選択することができます。 また、ほとんどのアクティビティでは、アクティビティを実行する前または後で、スコープパスをコピーすることができます。
詳細については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスの操作に関する章を参照してください。
説明
「ページフローアクティビティ」は、ページフローモデラーを使用して作成したポートレットを使用するビジネスプロセスのタスクまたはステップを表します。 ワークフローにページフローを含ませることによって、ページフローモデラーの統合クライアント技術が利用できるようになります。
プロパティ
ぺージフローアクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるこのアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
ページフローポートレット |
ポートレット |
プライマリプロパティ。 リソースセットのページフロー記述子を指定します。 |
宛先 |
宛先 |
有効なユーザ、グループ、または役割名。 次の宛先の指定を参照してください。 |
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。詳細については、オブジェクト表示プロパティの設定を参照してください。 |
宛先の指定 宛先プロパティは、ワークフローエンジンによるワークアイテムのルーティング先を決定します。各リンクでは、宛先プロパティに対して1つの値を受け入れることができます。通常、この値は役割で、役割によって、アクティビティで作業を実行できる許可を持っているユーザのリストが定義されます。 宛先値は、ワークアイテムプロパティからランタイム時にダイナミックに取得されるように指定することもできます。
[値]フィールドで、ユーザまたは役割にスコープパスを指定します。 宛先フォームの下にある例を参照してください。
String/JSmith
注記: LDAP領域にアクセスしている場合は、識別名を指定します。たとえば、次のとおりです。
cn=user,ou=users
String/workflowUser
役割の作成および使用についての詳細は、『ユーザ管理ガイド』のセキュリティ役割の使用に関する章を参照してください。
用途
ランタイム時に、ワークフローエンジンでは、ページフローの「ワークフローリターンアクティビティ」が実行されるまで、処理を指定したページフローに委任します。
このアクティビティによって、ワークフローエンジンでは次のことを行います。
含まれている各ページフローに対してこのプロセスを繰り返します。
詳細および例については、ワークフローでのページフローを参照してください。
説明
「ユーザアクティビティ」は、ユーザの操作を必要とするビジネスプロセス内のタスクまたはステップを表します。 このアクティビティを使用するのは
プロパティ
ユーザアクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
プライマリプロパティ。 名前は、クライアントタイプへのアクティビティのバインドで説明されているように、「アクティビティポリシー記述子」の「名前」要素と一致する必要があります。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザに対するアクティビティのオプションの説明。 |
|
宛先 |
宛先 |
有効なユーザまたは役割名。
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
用途
クライアントタイプへのアクティビティのバインド ワークフローアプリケーションのデフォルトのクライアントは、Portalサブシステムです。 Workflowサブシステムでは、ワークフローアクティビティに対して異なるクライアントタイプを指定するためのメカニズムを提供します。たとえば、スプレッドシートアプリケーション、Javaクライアント、またはその他のアプリケーションになるように、特定のワークアイテムのUIを指定することができます。
ユーザアクティビティを使用して「activity-policy.xml」と呼ばれる記述子のクライアントを指定する必要があります。
アクティビティポリシー記述子の作成 インストールディレクトリのlibrary/WorkflowService/schemaのactivitypolicy.xsdに定義されているスキーマに続く記述子を作成する必要があります。 記述子をexteNd DirectorプロジェクトのリソースJARのdata/workflow-activity-policyディレクトリに配置します。
注記: ファイルの名前は、activity-policy.xmlである必要があります。
インストールされたコンテンツライフサイクルワークフローアプリケーションで使用される3つのポートレットに対して定義されているアクティビティポリシーは、次のとおりです。
<?xml version="1.0" ?> - <activitypolicy xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="activitypolicy.xsd"> - <activity name="AssignContent"> <client type="portal" uri="/portal/portlet/WorkflowAssignPortlet">Portal</client> </activity> - <activity name="CreateContent"> <client type="portal" uri="/portal/portlet/WorkflowCreatePortlet">Portal</client> </activity> - <activity name="AuthorizeContent"> <client type="portal" uri="/portal/portlet/WorkflowAuthorizePortlet">Portal</client> </activity> </activitypolicy>
クライアントタイプの追加 異なるクライアントタイプを提供するには、アクティビティポリシーファイルを変更し、新しいクライアントタイプと、関連付けられているURLを追加する必要があります。WorkflowQueueコアポートレット(WorkflowQueueDefault.xsl)のXSLでは、クライアントタイプとしてportalを検索し、アクティビティのリンクとして、関連付けられているURLを使用します。 異なるクライアントタイプを参照するには、キューポートレットとactivity-policyクライアントタイプに対してXSLを適宜変更します。
注記: WorkflowQueueポートレットでは、URIポインタとして直接URL参照のみをサポートします。
ポリシー情報へのアクセス EbiWorkitemDelegateでは、アクティビティポリシー情報へのアクセスを提供します。メソッドの一部は、次のとおりです。
ユーザアクティビティのコード化 ワークアイテムにアクセスして実装クラスの表示ロジックを定義する必要があります。 コードの例については、コンテンツライフサイクルアプリケーションのユーザアクティビティのソースを参照してください。
詳細については、コンテンツライフサイクルアプリケーションソースを参照してください。
説明
「Webサービスアクティビティ」は、Webサービスを実行するシステムアクティビティです。
Webサービスアクティビティでは、スキーマを含むドキュメントスタイルのWSDLファイルのサポートのみが提供されます。 ただし、Javaアクティビティを使用することによって、RPCスタイルのWebサービスを使用するページフローを作成できます。
委任のバックグラウンド情報については、『ユーティリティツール』のWebサービスの基本に関する章を参照してください。
ページフローのコンテキストにあるRPCスタイルのWebサービスを使用する方法の詳細については、『ページフローおよびフォームガイド』のRPCスタイルのWebサービスの操作に関する章を参照してください。
プロパティ
Webサービスアクティビティのプロパティは、次のとおりです。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
ドキュメントスタイル |
Webサービス入力ドキュメントパス |
サービスに出された要求に対してインスタンスデータを提供します。 入力ドキュメントは、スコープパスを使用して指定されます。 一般的に、入力ドキュメントに使用されるスコープは、Flow/documentです。 |
Webサービス名 |
WSDLファイルで指定したサービスの名前 |
|
Webサービス操作 |
WSDLファイルで指定した操作の名前 |
|
Webサービス出力パラメータ(オプション) |
サービスによって返された要素のノード名 |
|
Webサービスポートタイプ |
WSDLファイルで指定したサービスのポートタイプ |
|
Webサービス戻りドキュメントパス |
サービスから返された応答のインスタンスデータを提供します。 出力ドキュメントは、スコープパスを使用して指定されます。 一般的に、出力ドキュメントに使用されるスコープは、Flow/documentです。 |
|
WebサービスWSDLドキュメントパス |
Webサービスについて説明するWSDLファイルの名前を指定します。 ヒント: ワークフローモデラーで作業す る場合は、このプロパティを最初に入力 します。 プロパティシートがWSDLファ イルへのパスを取得すると、アクティビ ティに関連付けられているほかの多数の プロパティが自動的に入力されます。 |
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
説明
「ルールアクティビティ」は、ワークフロー内でルールを実行するのに必要なRuleサブシステム機能を表します。 ルールでは、インストールされた条件およびアクションを使用することによってワークフローに複雑なロジックを作成することができます。
プロパティ
ルールアクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
ルール |
ルールID |
プライマリプロパティ。 リソースセットのルール記述子を指定します。 |
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
説明
「Javaアクティビティ」は、プロセス内での不在タスク/ステップを表します。 これは、ユーザの操作なしに自動的に行われるあらゆる種類のロジックまたは処理です。 実行するJavaクラスを指定します。Javaクラスは、Javaアクティビティウィザードを使用して作成します。 定義したクラスは、EbiJavaActivityを拡張します。
Javaクラスの作成およびコード化の詳細については、を参照してください。
プロパティ
Javaアクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
クラス名 |
クラス名 |
プライマリプロパティ。 実行するJavaクラス。 |
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
説明
「同期化マージアクティビティ」は、ワークフロープロセスの分割を同期化するために使用します。 このアクティビティは、ワークアイテムが分割の複数のパスに転送される場合にのみ必要です。
次に、ワークフローエンジンが複数のブランチを同期化する方法を示します。
プロパティ
同期化マージアクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
用途
例および詳細については、プロセス設計概念を参照してください。
説明
「開始アクティビティ」は、新しいワークアイテムを作成したり、オプションで初期ドキュメントをワークアイテムに割り当てたりするのに必要なWorkflowサブシステム機能を表します。開始アクティビティは、新しいワークフロープロセスが作成され、プロセスから削除できない場合に作成されます。 各プロセスには、開始アクティビティが1つだけ存在します。
プロパティ
開始アクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
ドキュメント |
ドキュメント名 |
ほかのフローオブジェクトからアクセス可能な開始ドキュメントに対する固有の参照。 |
開始ドキュメント |
開始ドキュメントのコンテンツを指す名前と文字列(スペース区切り)。ポインタはURLにすることができます。 |
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
説明
「Composerサービスアクティビティ」は、exteNd Composerサービスを実行するシステムアクティビティです。exteNd Composerサービスでは、一般的に「コンポーネント」と呼ばれる実行可能な作業の単位を組み合わせます。 一般的なサービスには、入力XMLドキュメントを受け取ったり、洗練されたドキュメントのマッピングや変換を実行したり、バックエンドのデータソースから情報を収集したり、メインフレームおよびAS/400でトランザクションを実行したり、エラー条件を処理したり、状況依存型電子メールやJMS通知を送信したり、元の要求者に1つまたは複数のXML応答ドキュメントを返したりする一連のコンポーネントが含まれます。
サービスのタスクを独立したコンポーネントに分割することによって、テスト、デバッグ、コード管理およびコードの再利用という点で多大な効果を実現することができます。
Composerページフローウィザード使用の詳細については、『ページフローおよびフォームガイド』のComposerページフローウィザードに関する章を参照してください。
プロパティ
Composerサービスアクティビティのプロパティは、次のとおりです。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
Composerサービス |
入力ドキュメント |
サービスに出された要求に対してインスタンスデータを提供します。 入力ドキュメントは、スコープパスを使用して指定されます。 一般的に、入力ドキュメントに使用されるスコープは、Flow/documentです。 |
サービス |
リソースセットのサービス記述子を指定することによって、どのサービスを実行するかを示します。 |
|
出力ドキュメント |
サービスから返された応答のインスタンスデータを提供します。 入力ドキュメントは、スコープパスを使用して指定されます。 一般的に、入力ドキュメントに使用されるスコープは、Flow/documentです。 |
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
説明
「終了アクティビティ」は、ワークフロープロセスを通常終了するのに必要なWorkflowサブシステム機能を表します。 ワークフロープロセス内には、終了アクティビティが常に1つ必要であり、1つだけを指定できます。
プロパティ
終了アクティビティのプロパティを次に示します。
[プロパティインスペクタ]タブ |
プロパティ名 |
説明 |
---|---|---|
アクティビティ |
名前 |
ランタイム処理中に使用されるアクティビティに対する固有な参照。 |
説明 |
ワークフローモデラーユーザを対象としたアクティビティの説明。 |
|
スコープXPathのコピー |
実行前にコピー |
アクティビティが実行される前に、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
実行後にコピー |
アクティビティが実行された後で、あるスコープパスの場所から別の場所にデータをコピーします。 |
|
UIの設計 |
[UIの設計]プロパティは、アクティビティの設計時の外観を制御します。
|
Copyright © 2004 Novell, Inc. All rights reserved. Copyright © 1997, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003 SilverStream Software, LLC. All rights reserved. more ...