この節では、次の各項目について説明します。
Identity Managerの基礎については、『Novell Identity Manager 3.0管理ガイド』を参照してください。
区切りテキスト用のドライバは、発行者チャネル、購読者チャネル、およびポリシーを使用してデータフローを制御します。
区切りテキスト用のドライバは、発行者チャネルと購読者チャネルをサポートします。
発行者チャネルのデフォルトの機能は、次のとおりです。
購読者チャネルのデフォルトでは、200トランザクションがログに記録されるか、または30秒経過するまで出力ファイルが開いたままになります。この一方のしきい値に達すると、出力ファイルがnumber.csvというファイル名で保存され、新しい出力ファイルが開かれます。
Figure 1-1 データフロー
このドライバに付属するサンプル環境設定には、購読者チャネルと発行者チャネルが含まれています。ただし、多くの環境設定では、一方向のデータフローしか必要ありません。そのような環境設定では、発行者チャネルまたは購読者チャネルのうち片方のチャネルだけが使用されます。他のチャネルは無効にされます。
ポリシーは、ドライバとアイデンティティボールトとの間のデータ同期を制御します。次の表は、区切りテキスト用のドライバに付属する設定済みのポリシーセットに関する情報です。これらのポリシーをカスタマイズするには、区切りテキスト用のドライバのカスタマイズで説明しているように、Novell® iManagerを使用します。
Table 1-3 設定済みのポリシー
サンプル環境設定では、現在次の2種類のファイルをサポートしています。
CSV (Comma-Separated Values)ファイルは、データがフィールドとレコードに分割されているテキストファイルです。フィールドはカンマで区切られ、レコードは改行で区切られます。
特定のフィールドの値内でカンマまたは改行を必要とする場合は、フィールド全体の値を引用符で囲む必要があります。
CSVファイルの各フィールドは、その位置に基づいて解釈されるため、CSVファイル内の各レコードでフィールドの数が同じになっている必要があります。フィールド値は空白のままにすることもできますが、各レコードには同数の区切り文字が必要です。
XDS形式は、XML形式の一種としてNovellが定義したサブセットです。これは、アイデンティティボールトからのデータの初期形式です。デフォルトのルールを変更してスタイルシートを変更すれば、区切りテキストドライバをあらゆるXML形式と連動するように設定できます。
XDS形式の詳細については、「NDS DTD Commands and Events」を参照してください。
XDS形式のXMLファイルを使用するためにドライバを設定する方法の詳細については、XDS XMLファイルの設定を参照してください。