LinuxまたはSolarisにおけるndsmergeの使用

LinuxおよびSolarisシステムでは、ndsmergeユーティリティを使用して2つのeDirectoryツリーを結合すると、両ツリーのクライアントがこの結合されたツリーにアクセスできるようになります。ndsmergeのオプションを使用すると、次を実行できます。

LinuxまたはSolarisでndsmerge操作を実行する場合に役立つ情報については、次の2つのセクションを参照してください。


ndsmerge操作の実行における前提条件

2つのeDirectoryツリーをマージする場合には、次の前提条件を満たしている必要があります。


LinuxまたはSolarisシステムでeDirectoryツリーをマージする

2つのeDirectoryツリーをマージするには、次を実行します。

  1. 次の構文を使用します。

    ndsmerge [-m target-tree target-admin source-admin [target_container]] [-c] [-t] [-r target-tree source-admin]


表 56. ndsmergeオプション

オプション 説明

-m

2つのツリーをマージします。このオプションを使用する場合は、次の属性を指定する必要があります。

  • target-tree

    ターゲットツリーの名前。

  • target-admin

    ターゲットツリーに対する管理権を持つユーザの名前(フルコンテキストで指定)。

  • source-admin

    ソースツリーに対する管理権を持つユーザの名前(フルコンテキストで指定)。

  • target-container

    ソースツリーにあるTreeオブジェクトを結合するターゲットツリー上のコンテナオブジェクトの名前(フルコンテキストで指定)。このパラメータに値を指定する場合は、ソースツリーにあるサーバが1つだけであることを確認します。

-c

ツリー内のすべてのサーバと、各サーバの同期ステータスを一覧表示します。このオプションをツリーのマージ前に指定すると、マージ操作開始前に問題を検出できます。

-t

ツリー内のすべてのサーバについて、時刻同期を確認します。このオプションは、Treeパーティションのマスタを保持しているサーバで使用します。これにより、ツリー内のすべてのサーバと、各サーバの時刻同期ステータスが一覧表示されます。

-r

ソースツリーのツリー名をターゲットツリーのツリー名に変更します。同じ名前を持つ2つのツリーをマージする場合に、このオプションを使用します。ツリー名を変更するには、そのツリーにログインする必要があります。この操作が正常に実行されるためには、ツリーのTreeパーティションのマスタを保持しているサーバからndsmergeを実行する必要があります。ツリー内のすべてのサーバが、新しい名前のツリーにマージされます。このオプションを使用する場合は、次の属性を指定する必要があります。

  • target-tree

    新しいツリーのツリー名。

  • source-admin

    ツリーに対する管理権を持つユーザの名前(フルコンテキストで指定)。

マージ操作完了後、ndsmergeは、ルートパーティションの新しいレプリカがソースツリーのルートサーバと同期されるまで待機します。同期エラーに関するレポートが生成された場合は、ndsrepairユーティリティを実行して問題を解決する必要があります。詳細については、「ndsrepairを使用する」を参照してください。