NetWare(R) 6にアップグレードしてサーバを再起動したら、NSSボリュームを更新する必要があります。以前のリリースからのNSSボリュームは、NetWare 6に更新するまで機能しません。これらのボリュームは、自動的にはアップグレードされません。
NSSボリュームを更新する前に、NDS(R)が正常に動作していることを確認してください。正常に動作していない場合、アップグレード処理によりトラスティが削除されることがあります。NDSの動作を確認するには、バックリンク処理のタイムスタンプを調べます。
NDSの動作を確認するには、次の操作を実行します。
iMonitorを使用してアップグレード処理が完了していることを調べます。
タイムスタンプがアップグレードの開始時刻より前の場合、バックリンク処理は完了していません。バックリンクが完了するまで、ステップ: 1.aからステップ: 1.aを繰り返します。
NSSボリュームをアップグレードするには、NetWare 6サーバコンソールで次のコマンドのいずれかを入力します。
トランザクショントラッキングは、システムエラーのため不完全に終わったトランザクションを取り消すことにより、データベースアプリケーションを保護します。TTSは、すべてが従来のボリュームの場合、またはすべてがNSS論理ボリュームの場合のいずれかで使用できます。両方の種類のボリュームを使用している場合は、すべてのボリュームに対して使用できるわけはありません。従来のボリュームと論理ボリュームの両方を使用しているシステムでは、TTSはデフォルトで従来のボリュームに対してのみ機能します。両方の種類のボリュームを使用しているシステムで、論理ボリュームに対してTTSを使用する必要がある場合は、AUTOEXEC.NCFに「DISABLE TTS」と入力し、TTSを使用する論理ボリュームごとにTTSを有効にする必要があります。従来のボリュームとは異なり、TTSはデフォルトでは論理ボリュームには適用されません。TTSを論理ボリュームで有効にするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。
nss/transaction=<volname>
キャッシュバッファは、NetWareサーバメモリ(RAM)のブロック(4KB)で、データを一時的に格納します。NSSをインストールすると、デフォルトでキャッシュバッファの60%が使用されます。
キャッシュバッファを変更するためのオプションは、次のとおりです。
サーバコンソールから次のコマンドを使用して、キャッシュバッファを設定したり、キャッシュパラメータを調整します。キャッシュバッファはいつでも設定または調整できます。
ConsoleOneTMは、NSSのパーティション、ストレージプール、およびボリュームを設定および保守するための主要なユーティリティです。ConsoleOneを開いて必要なオプションにアクセスするには、次の操作を実行します。
ConsoleOneを開きます。
操作するツリーを開きます。
目的のサーバオブジェクトを右クリックします。
[プロパティ]をクリックします。
ConsoleOneインタフェースが開き、NSSを管理するためのスナップインにアクセスできます。NSS設定機能はメディアスナップインにあります。
クライアントワークステーションでConsoleOneを使用するには、ConsoleOne 1.3以降をロードする必要があります。ロードした後で、サーバからクライアントマシンにNSS JARファイルをコピーします。
次の3つのNSS JARファイルを、ローカルLIBディレクトリにコピーします。
public\mgmt\consoleone\1.3\lib\nssadmin.jar
public\mgmt\consoleone\1.3\lib\nssc1lib.jar
public\mgmt\consoleone\1.3\lib\nssjavalib.jar
次の2つのJARファイルを、ローカルRESOURCESディレクトリにコピーします。
public\mgmt\consoleone\1.3\resources\nssadminres.jar
public\mgmt\consoleone\1.3\resources\nssc1libres.jar
次のJARファイルを、ローカルSNAPINSディレクトリにコピーします。
public\mgmt\consoleone\1.3\snapins\nssadminreg.jar
NSSストレージ/ファイルシステムを設定するには、次の作業を順番に実行します。
「RAIDデバイスを作成する」を参照してください。
「パーティションを作成する」を参照してください。
「パーティションを作成する」を参照してください。
「ストレージプールを作成する」を参照してください。
「論理ボリュームを作成する」および「従来のボリュームを作成する」を参照してください。
NSSを使用すると、システム上の複数のドライブ間でデータをストライプすることにより、RAID 0デバイスを作成できます。このRAID設定は、ソフトウェアレベルで実現されます。このRAID機能は、論理ボリュームおよび従来のボリュームの両方で使用できます。
NSS RAIDに関する重要な情報
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Raid Devices]>[New]の順にクリックします。
各ストレージデバイスから取得する領域の容量をメガバイト単位で入力します。
セグメントのサイズを選択します。
ストライプのサイズを選択します。
RAIDの種類を選択します。
RAIDの種類は、異なるディスク間でデータをストライプする方法を表します。
[Next]をクリックします。
RAIDの構成で使用するデバイスを選択します。
1つ以上のデバイスを選択できますが、RAIDの構成に使用するもののみを選択してください。
[Finish]をクリックします。
ファイルシステムは最初に仮想デバイスを作成し、次にRAIDデバイスを作成します。
RAIDデバイスを削除すると、ファイルシステムは、RAIDの構成で使用されているすべての物理ストレージデバイスからすべてのパーティションおよびボリュームを削除します。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Raid Devices]の順にクリックします。
削除するRAIDデバイスを選択します。
[Delete]をクリックします。
ファイルシステムは、RAIDデバイスの削除を確認する警告メッセージを表示します。
[Yes]または[No]をクリックします。
RAIDデバイスのサイズは、他のストレージデバイスからセグメントを追加することにより増やすことができます。1つのディスク上に複数のRAIDセグメントを配置しないでください。これを行うとファイルシステムのパフォーマンスが著しく低下します。
ConsoleOneで、[Media]>[Raid Devices]の順にクリックします。
サイズを増やすRAIDデバイスを選択します。
[Increase Size]をクリックします。
RAIDの構成に追加するデバイスを選択します。
[Finish]をクリックします。
RAIDデバイスに他の物理ストレージデバイスを追加したら、RAIDの構成を再度ストライプする必要があります。これにより、追加した新しいデバイスにデータがストライプされます。
注: 再度ストライプしているときに、ファイルシステムのパフォーマンスが低下する場合があります。[Restripe]をクリックする前に、RAIDデバイスに物理ストレージデバイスをすべて追加したことを確認してください。
[Restripe]をクリックします。
[Restripe]オプションによりRAIDの構成に追加される新しいデバイスが認識され、すべてのデバイス間にデータが分散されます。
ストレージデバイスの中には、SAN (Storage Area Network)に存在するものがあります。これらのデバイスは、クラスタ内にある複数のサーバによって共有されます。
重要: ディスクドライブのクラスタリングでの共有は、システムハードウェアが自動的に使用可能にしたり、使用不能にすることはありません。ストレージシステムの設定に従い、それぞれのデバイスを手動で設定する必要があります。
ドライブをクラスタリングで共有可能にする場合の重要な情報を、次に説明します。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Devices]の順にクリックします。
デバイスを選択します。
[Sharable for Clustering]を選択します。
[OK]をクリックします。
NSSを設定する最初の作業では、NSSストレージプールおよび論理ボリューム用のパーティションを、ストレージデバイス上に作成します。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Partitions]>[New]の順にクリックします。
パーティションを作成するデバイスを選択します。
作成するパーティションの種類([NSS]、[Traditional]、[Remote Storage Device])を選択します。
パーティションのサイズをバイト(B)、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、またはギガバイト(GB)単位で入力します。
ホットフィックスのエラー修正機能用に領域を予約するには、[Hot Fix]を選択して、予約する領域の容量またはパーセンテージを入力します。
ミラーリングされたパーティションのデータ領域のサイズには、互換性を持たせる必要があります。つまり、新しいパーティションは、少なくともグループ内の他のパーティションとサイズが等しいか、またはわずかに大きくなければなりません。パーティションの物理サイズ(データとホットフィックスを合わせたサイズ)は、ミラーリンググループ内にある既存のパーティションのデータサイズと比べた場合、最低でも100KB以上大きく、また120MBを超えていないサイズであることが必要になります。
パーティションをミラーリングするには、[Mirror]を選択して、次のオプションのいずれかを選択します。
パーティションのラベルを選択します(オプション)。
[OK]をクリックします。
パーティションを削除すると、そのパーティションにあるすべてのボリュームおよびデータが削除されます。そのパーティションがミラーリングされている場合、削除されるパーティションのデータは、ミラーリンググループ内にある対応するパーティションに保存されます。ミラーリングされているパーティションを削除する場合は、削除する前にそのパーティションのミラーリングを解除する必要があります。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Partitions]>[Mirror]の順にクリックします。
削除する予定のパーティションを選択して、[Remove]をクリックします。
これにより、そのパーティションがミラーリンググループから削除されます。これでパーティションを削除できます。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Partitions]の順にクリックします。
削除するパーティションを選択して、[Delete]をクリックします。
パーティションを作成および設定したら、そのパーティション内にストレージプールを作成できます。ストレージプールを作成するときは、サーバの各ストレージデバイスから使用する領域の容量を決めることができます。
ストレージプールは、パーティション化されたディスク容量を使用して作成します。ただし、パーティション化されていない容量を選択できます。この操作によって作成されるパーティションとストレージプールのサイズは同じになります。これは、パーティションはストレージプールごとに1つしか持つことができないためです。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[NSS Pools]>[New]の順にクリックします。
新しいストレージプールの名前を入力して、[Next]をクリックします。
プールに使用するために、既存のNSSパーティションを選択するか、またはパーティション化されていない空き容量を選択します。
パーティション化されていないデバイスを選択した場合は、この列の数字をダブルクリックして、ストレージデバイスから取得する現在の領域の容量を編集できます。ストレージプールサイズは、プール内の全デバイスの総計になります。
パーティション化されているNSS容量またはパーティション化されていない容量から取得するサイズを入力して、[Next]をクリックします。
次のオプションを選択できます。
[Finish]をクリックします。
ストレージプールを作成すると、使用できる物理的な容量に応じて、必要な数の論理ボリュームをそのストレージプールに対して作成できます。論理ボリュームを作成するとき、論理ボリュームを一定の容量に割り当てたり、プールのサイズにまで拡張できます。
1つのボリュームのサイズは、ストレージプールのサイズを超えることはできません。ただし、複数のボリュームを結合したサイズが、ストレージプールのサイズを超えることは可能です。これをオーバーブッキングと呼びます。たとえば、それぞれが100MBに設定された8つのボリュームを持つ、800MBのストレージプールがあるとします。この場合は、800MBがプールで使用できる最大の容量になります。プールをオーバーブックするには、ストレージプール内の全ボリュームがいっぱいにならないことを確認した上で、ボリュームを追加するか、または既存のボリュームのサイズを増やします。ボリュームがいっぱいになった場合は、ディスク容量を追加する必要があります。
NSSはDOS、Macintosh*、UNIX*、およびロングネームスペースを認識します。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[NSS Logical Volumes]>[New]の順にクリックします。
ボリュームの名前を入力して、[Next]をクリックします。
パーティション化されていない容量またはパーティション化されているNSS容量を格納するストレージプールを選択します。
パーティション化されていない容量を選択した場合、NSSは、NSSパーティション、ストレージプール、ボリュームの順に作成します。
次のいずれかを実行します。
[Next]をクリックします。
次の説明を参考にして、新しい論理ボリュームに対する属性設定を選択します。
[Finish]をクリックします。
これで、NSSシステムでファイルを格納および管理できるようになります。
既存のストレージプールの名前を変更できます。たとえば部署名が変更された場合、部署名に応じてストレージプールの名前を割り当てることができます。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[NSS Pools]の順にクリックします。
名前を変更するプールを選択します。
[Rename]をクリックします。
プールの新しい名前を入力します。
[Finish]をクリックします。
論理ボリュームの名前を変更できます。たとえば、ボリュームの名前を、そのボリュームを使用する部署や組織を表す名前に変更できます。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Logical Volumes]の順にクリックします。
[Rename]をクリックします。
論理ボリュームの新しい名前を入力します。
[Finish]をクリックします。
ストレージプールのサイズは、増やすことはできますが、減らすことはできません。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[NSS Pools]の順にクリックします。
サイズを増やすストレージプールを選択して、[Increase Size]をクリックします。
容量を取得するストレージオブジェクトを選択します。
各ストレージオブジェクトから取得する領域の容量を[Used]列に入力します。
[Finish]をクリックします。
他のストレージプール用の空き容量を増やすために、ストレージプールまたは論理ボリュームを削除しなければならない場合があります。パーティションから論理ボリュームまたは従来のボリュームを削除しても、そのパーティションは容量をまだ所有しています。ただし、その容量を他のストレージプールや従来のファイルシステムに再度割り当てることはできます。パーティションを削除すると、そのパーティションが使用していた容量の所有権が削除されます。
論理ボリュームまたは従来のボリュームを削除すると、空き容量が使用できるようになります。この容量を他のストレージプールに割り当てて、そのプールのサイズを増やすことができます。また、その空き容量を、従来のファイルシステムのボリュームとして使用することもできます(NSS所有権を削除した場合)。必要であれば、ボリュームを復元できます。「削除された論理ボリュームを確認および復元する」を参照してください。ストレージプールを削除した場合は、そのプール内のボリュームはいずれも復元できなくなります。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[NSS Pools]または[Logical Volumes]を順にクリックします。
削除するプールまたはボリュームを選択して、[Delete]をクリックします。
ボリュームを削除すると、ファイルシステムはそれをストレージプールから削除します。ただし、一定の時間内であれば、削除したボリュームの内容を確認するだけでなく、復元することもできます。この一定時間をパージ遅延時間といいます。たとえば、誤って削除したボリューム内の情報を復元するとします。この場合は、遅延時間が経過するまでにボリュームを取得します。そうしないとボリュームはシステムから削除され、以後はアクセスできなくなります。
ストレージプールを削除した場合、そのプール内のボリュームはすべて削除されます。ボリュームは復元できません。
パージ遅延時間のデフォルト設定は2日です。この時間が経過すると、NSSは自動的にボリュームをパージします。パージ遅延時間を変更して、自動的にパージされるサイクルを延長または短縮できます。「パージ遅延設定を変更する」を参照してください。また、削除したボリュームを手動でパージすることもできます。ボリュームのパージまたは復元は、[Deleted Logical Volumes on Pool]画面で行います。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Logical Volumes]の順にクリックします。
[Deleted Volumes]をクリックします。
次のいずれかのオプションを選択します。
[Close]をクリックして終了します。
パージ遅延時間のデフォルトは2日です。この時間内であれば、システムからボリュームが削除される前に、そのボリュームにアクセスできます。パージ遅延時間を変更するには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。
NSS/logicalVolumePurgeDelay=ddd
このコマンドのdddを、自動パージの遅延時間を示す秒数に置き換えます。デフォルトは172800(2日)です。たとえば、パージ遅延時間を1日に変更する場合は、「86400」と入力します。
パージ遅延の変更コマンドは永続的なものではありません。このコマンドは、サーバを再起動するたびに入力する必要があります。新しい設定を永続的にするには、このコマンドをAUTOEXEC.NCFファイルに入力します。
NSSは、NetWare 6で使用されるデフォルトのファイルストレージ/管理システムです。またNSSでは、従来のパーティションおよびボリュームも継続して管理できます。NetWare 6で従来のボリュームを作成する場合のガイドラインは次のとおりです。
従来のボリュームを作成、マウント、および管理するには、ConsoleOneを使用します。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Traditional Volumes]の順にクリックします。
[New]をクリックします。
ボリュームの名前を入力して、[Next]をクリックします。
パーティション化またはパーティション化なしを選択します。
ボリュームのサイズを[Used]列に入力して、[Next]をクリックします。
プルダウンメニューから、ブロックサイズを選択します。
次のオプションを選択します。
[Finish]をクリックします。
従来のボリュームのサイズを増やすには、そのボリュームに他のセグメントを追加する必要があります。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Traditional Volumes]の順にクリックします。
ボリュームを選択して、[Increase size]をクリックします。
容量を取得するストレージデバイスを選択します。
選択したストレージデバイスの横にある[Used]列をダブルクリックします。
必要な容量を入力します。
[Finish]をクリックします。
従来のボリュームの名前を変更できます。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Traditional Volumes]の順にクリックします。
名前を変更するボリュームを選択して、[Rename]をクリックします。
名前を入力します。
[Finish]をクリックします。
従来のボリュームを削除できます。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Traditional Volumes]の順にクリックします。
削除するボリュームを選択して、[Delete]をクリックします。
従来のボリュームを修復するには、そのボリュームをマウント解除する必要があります。
ConsoleOneで、目的のツリーを開きます。
サーバオブジェクトを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
[Media]>[Traditional Volumes]の順にクリックします。
マウント解除するボリュームを選択して、[Dismount]をクリックします。
ボタンのラベルが[Mount]に変わります。
たとえわずかでもボリュームが破損している場合は、通常はボリュームをマウントすることはできません。場合によっては、破損したボリュームがマウントされ、処理中にエラーが発生することがあります。
VREPAIRを使用して、ボリュームの問題を修正するか、またはFAT (ファイルアロケーションテーブル)およびDET (ディレクトリエントリテーブル)からネームスペースエントリを削除します。VREPAIRの使用方法については、『Utilities Reference』の「VREPAIR」を参照してください。
注: NSSボリュームを修復する必要がある場合は、「NSSストレージプールおよびボリュームの再構築」を参照してください。
他のボリュームをマウントしたまま、破損したボリュームに対してVREPAIRを実行できます。VREPAIRを使用する一般的な例を次に示します。
注: VREPAIRではハードウェア障害は修復できませんが、それに関わるボリュームの破損をVREPAIRで修復できる場合があります。
サーバの起動中にボリュームのマウントが失敗すると、VREPAIRが自動的にロードされ、そのボリュームの修復を試みます。
VREPAIRが自動的にロードされた場合は、デフォルトのオプションが使用されます。別のオプションを使用する必要がある場合は、VREPAIRを手動でロードし、VREPAIRの実行前に別のオプションを設定します。
注: マウントできないボリュームをVREPAIRで自動修復しない場合は、「Automatically Repair Bad Volumes」というSETパラメータを使用して、デフォルトを変更します。
サンプルのモジュールとして、V_MAC.NLMおよびV_LONG.NLMがあります。
サーバコンソールプロンプトで、次のコマンドを入力します。
VREPAIR [volume_name] [logfile_name]
(オプション) volume nameを、修復するボリュームの名前に置き換えます。マウント解除されているボリュームが1つのみの場合は、VREPAIRはそのボリュームだけを修復するため、このパラメータを指定する必要はありません。
(オプション)エラーログを保存する場合は、logfile_nameを、VREPAIRで作成するファイルの名前に置き換えます。VREPAIRは、検出されたエラーのログを作成します。VREPAIRはエラーを画面に表示しますが、ファイル名が指定されている場合は、エラーをファイルに書き込みます。
VREPAIRをロードすると、[Options]メニューが表示されます。
デフォルトオプションをそのまま使用するか、または必要に応じて別のオプションを選択します。
初めてボリュームを修復する場合は、デフォルトオプションをそのまま使用します。デフォルトオプションではボリュームの修復に失敗する場合は、他のオプションを選択します。
修復処理を開始するには、[Options]メニューから[Repair A Volume]を選択します。
ボリュームの修復中は、VREPAIRが実行中であることを示すメッセージがサーバコンソールの画面に表示されます。
(オプション)修復が開始してから、エラーログの設定を変更します。
修復処理時にVREPAIRが検出するエラーの数が多い場合は、実行時エラーの設定を変更できます。修復の開始後にこれらの設定を変更するには、<F1>を押して[Current Error Settings]メニューを表示します。
修復が完了し、ディスクへの書き込みを問い合わせるプロンプトが表示されたら、「Y」と入力します。
VREPAIRがエラーを検出した場合は、ステップ: 2からステップ: 6の手順を繰り返して、VREPAIRを再度実行します。VREPAIRがエラーを検出しなくなるまで、これを繰り返します。
VREPAIRを数回実行してもボリュームをマウントできない場合は、ConsoleOneを使用してボリュームを削除し、作成し直す必要があります。