プロセッサの起動と停止

このセクションでは、マルチプロセッシングサーバの各プロセッサを起動および停止する方法について説明します。この方法で操作できるのはセカンダリプロセッサだけです。

プラットフォームサポートモジュール(PSM)がSTARTUP.NCFファイルにロードされ、Auto Start Processors SETパラメータ値(Multiprocessorカテゴリ)がOnの場合、NetWareではセカンダリプロセッサを自動的に起動できます。

注:  プロセッサを対象とするサーバコンソールコマンドは、セカンダリプロセッサにのみ影響します。サーバの稼動中にプロセッサ0をオフラインにすることはできません。

セカンダリプロセッサは、コンソールコマンドのSTART PROCESSORSSTOP PROCESSORSを使用するか、またはNetWare Remote Managerの[Processor Information]ページの[Start Processor]リンクまたは[Stop Process]リンクをクリックすることによって、サーバの稼動中にいつでも起動または停止できます(セカンダリプロセッサを手動で起動する場合は、Auto Start Processors SETパラメータの値をOffに変更します)。セカンダリプロセッサが停止すると、関連するスレッドは別のプロセッサに自動的に切り替わります。

このセクションでは、次の項目について説明します。


プロセッサ情報を表示する

プロセスを起動または停止する前に、プロセッサ情報を表示して、プロセッサの状態を確認する必要があります。各種のユーティリティを使って、プロセッサ情報を表示できます。


NetWare Remote Managerを使用する

  1. ナビゲーションフレームの[Processors]リンクをクリックします。

  2. [Processor Information]ページの情報を確認します。

    このページでは、プロセッサがオンラインであるかオフラインであるかの確認、プロセッサの起動または停止、および各プロセッサの次に示す情報の確認を実行できます。

    • 速度、ファミリ、モデル、およびステップ
    • 機能フラグとCPUID
    • L1およびL2キャッシュ
    • TLB命令およびデータエントリの量


サーバコンソールコマンドを使用する

システムコンソールプロンプトから、現在オンラインのプロセッサを調べるには、DISPLAY PROCESSORSコマンドを実行します。

プロセッサ速度と他の一般情報を調べるには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。

CPUCHECK

たとえば、シングルプロセッサの場合、CPUCHECKの出力は次のようになります。

Processor Speed 199 MHZ, CPUID 52C:1BFFamily 5, Model 2, Stepping C

詳細については、『Utilities Reference』の「DISPLAY PROCESSORS」および「CPUCHECK」を参照してください。


Monitorを使用する

MONITORで、プロセッサごとの統計情報を得ることもできます。[Available Options]メニューで、[Kernel]>[Processors]の順に選択します。


プロセッサを停止する

プロセッサ0はブートプロセッサであり、これをオフラインにすることはできません。

セカンダリプロセッサがオフラインになると、そのプロセッサ上で動作していたスレッドは別のプロセッサに自動的に切り替わります。

プロセッサは、NetWare Remote Managerを使って、またはシステムコンソールプロンプトでサーバコンソールコマンドを使って停止できます。


NetWare Remote Managerを使用する

NetWare Remote Managerでセカンダリプロセッサをオフラインにするには、次の操作を実行します。

  1. ナビゲーションフレームの[Processors]リンクをクリックします。

  2. 停止するプロセッサの[Stop Processor]リンクをクリックします。


サーバコンソールコマンドを使用する

次の表は、プロセッサをオフラインにするときにシステムコンソールで使用するコマンドを示しています。

目的 入力するコマンド

現在オンラインのプロセッサを識別し、そのID番号を取得する。

DISPLAY PROCESSORS

セカンダリプロセッサをオフラインにする。

STOP PROCESSORS n

n=processor number

2つ以上(ただしすべてではない)のセカンダリプロセッサをオフラインにする。

STOP PROCESSORS n n

n=processor number

すべてのセカンダリプロセッサをオフラインにする。

STOP PROCESSORS

詳細については、『Utilities Reference』の「DISPLAY PROCESSORS」および「STOP PROCESSORS」を参照してください。


プロセッサを起動する

デフォルトで、NetWareは、サーバが起動すると自動的にセカンダリプロセッサを起動します。セカンダリプロセッサがオフラインの場合は、NetWare Remote Managerを使って、またはシステムコンソールプロンプトでサーバコンソールコマンドを使ってオンラインにできます。


NetWare Remote Managerを使用する

NetWare Remote Managerでセカンダリプロセッサをオンラインにするには、次の操作を実行します。

  1. ナビゲーションフレームの[Processors]リンクをクリックします。

  2. 起動するプロセッサの[Start Processor]リンクをクリックします。


サーバコンソールコマンドを使用する

次の表は、プロセッサをオンラインにするときにシステムコンソールで使用するコマンドを示しています。

目的 入力するコマンド

指定のセカンダリプロセッサをオンラインにする。

START PROCESSORS n

n=processor number

2つ以上(ただしすべてではない)のセカンダリプロセッサをオンラインにする。

START PROCESSORS n n

n=processor number

すべてのセカンダリプロセッサをオンラインにする。

START PROCESSORS

詳細については、『Utilities Reference』の「START PROCESSORS」を参照してください。



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