アドホックエディタを使用すると、表、クロス集計、グラフなど、さまざまなタイプのレポートを作成できます。項目をドラッグアンドドロップしてレポートを作成できます。項目の追加や集計、グループの定義、レポートのラベルやタイトル設定、および各項目のデータのフォーマットを実行できます。このエディタを使用して、データを探してインタラクティブに分析することもできます。
次のリポジトリオブジェクトは、アドホックビューを作成するためのデータソースへの接続を提供します。
ドメイン: データベーススキーマにマッピングされるオブジェクトのコレクションです。ドメインは、ZENworks Configuration Management、Audit Management、およびZENworks Mobile ManagementなどのさまざまなZENworks製品に使用できます。
トピック: トピックは、JRXMLファイルとして作成され、サーバでデータソースに関連付けられます。サーバのドメインからトピックを作成することもできます。トピックの詳細については、『Jaspersoft Serverユーザガイド』を参照してください。
データソースを選択すると、Data Chooser (データセレクタ)が表示されます。
Pre-filters (事前フィルタ)、Display (表示)、およびSave as Topic (トピックとして保存)ボタンを有効にするには、ソースから項目を選択してSelected Fields (選択したフィールド)へ移動する必要があります。Pre-filters (事前フィルタ)、Display (表示)、およびSave as Topic (トピックとして保存)機能はオプションで、任意の順序で使用できます。Table (テーブル)]、[Chart (グラフ)、またはCrosstab (クロス集計) をクリックすると、いつでも選択したデータに基づくビューをデザインできます。
Data Chooser (データセレクタ)に関する追加情報については、次の項を参照してください。
フィールドをクリックして、ビューで使用する項目およびフィールドのセットを選択するか、ドメイントピックで使用できるようします。
ソースパネルに、ドメインからのフィールドのセットが表示されます。 および
アイコンを使用して、各セットを閉じるか展開します。
Selected Fields (選択したフィールド)パネルに、ソースパネルから選択した項目が表示されます。パネル間でフィールドを移動するには、項目をドラッグするか、ダブルクリックするか、または項目を選択して矢印ボタンをクリックします。
Data Chooser (データセレクタ)ウィザードでデータを事前にフィルタしてから、Table (テーブル)、Chart (グラフ)、またはCrosstab (クロス集計)をクリックするか、Save as Topic (トピックとして保存)をクリックできます。データを事前フィルタすると、ドメイントピックで選択できるデータや、アドホックビューに表示されるフィールドを制限できます。最終的なレポートに表示しないフィールドに対してフィルタを定義できます。最終的なレポートには、定義済み条件を満たすすべてフィルタが表示されます。フィルタとして使用する入力データを指定するようにユーザに促すレポートを設計することもできます。
Pre-filters (事前フィルタ)パネルは、サーバ内のビューを設計するための強力な機能を備えています。
フィルタを定義するには:
Data Chooser (データセレクタ)ウィザードで、Pre-filters (事前フィルタ)をクリックします。
フィールドパネルのオプションを展開します。
ダブルクリックしてフィールドを選択します。
比較演算子を選択します。
テキストフィールドには、サブ文字列比較演算子(starts with (次で始まる)またはcontains (次を含む)など)、および全文字列一致演算子(equals (次と等しい)またはis one of (次の一部である))などがあります。全文字列一致演算子を選択すると、選択したフィールドの既存の値がすべて表示され、データベースからリアルタイムに取得されます。
フィルタパネルに、ドロップダウンリストが表示されます。リストには、複数の値を選択できるアカウント名が含まれます。
Available Values (使用できる値)で、各値をクリックしてSelected Values (選択した値)へ移動して比較します。
Available Values (使用できる値)に表示される値が51以上ある場合は、 をクリックして、値を検索します。Available Values (使用できる値)に表示できる項目の最大数を設定できます。
Locked (ロック済み)チェックボックスをオンにし、Selected Values (選択した値)での表示を制限します。
デフォルトでは、Locked (ロック済み)チェックボックスはオフになっていて、エンドユーザはレポートを実行する際にフィルタを使用できます。
OKをクリックします。
フィルタパネルで、変更をクリックして、条件を変更します。
OKをクリックし、変更を保存します。
リストから削除するには、行を選択し、削除をクリックします。
メモ:データ行は、すべての条件に一致している必要があります。データに適用されたフィルタは、定義したすべての条件に対して論理「AND」演算子である必要があります。
Display (表示)パネルを使用して、アドホックエディタのフィールドのデフォルトのラベルと順序を変更します。アドホックエディタでは、フィールドのラベルと順序をいつでも変更できます。ただし、設定を行うと、変更がドメイントピックで更新されます。
Display (表示)パネルのオプションは、次のとおりです。
フィールドの順序を変更するには、目的のフィールドの行内をクリックします。目的の位置に応じて、Move to top (一番上に移動)、Move up (上に移動)、Move down (下に移動)、またはMove to bottom (一番下に移動)ボタンを使用します。
1つのセット内でフィールドを移動できるほか、セットも移動できます。
デフォルトでは、フィールド名は、指定されたフィールドから作成した行、列、またはメジャーの表示ラベルに変わります。フィールドまたはフィールドセットのデフォルトの表示ラベルを変更するには、行をダブルクリックし、テキストボックスに新しいラベルを指定します。
ビューではセットは使用されません。ただし、ビューを素早く作成する場合、セットを使用してすべてのフィールドを同時に追加できます。
アドホックエディタでセットを使用しない場合は、Data Source Selection (データソースの選択)の最上部にあるFlat List (フラットリスト)を選択します。その後、フィールドのラベルを変更して並べ替えることができます。
Save as·Topic·(トピックとして保存)パネルで、Data Chooser (データセレクタ)の設定をドメイントピックとして保存するための名前と説明を指定できます。これらの設定を保存すると、そのフィールド、フィルタ、および表示ラベル設定を使用して、ドメイントピックから異なるビューを作成できます。ドメイントピックを編集して、設定を変更することもできます。
アドホックエディタをすると、さまざまなタイプのビューやレポートを作成できます。
図 2-1 アドホックエディタ
アドホックエディタパネルは、以下で構成されます。
Data Source Selection (データソースの選択)パネルには、トピックまたはドメインから選択されて、フィールドおよびMeasures (メジャー)に配置される項目のリストが含まれます。
このパネルを表示または非表示にするには、左上隅にある[Data Source Selection (データソースの選択)]アイコンをクリックします。Hide (非表示)オプションを使用すると、広いアドホックビューにコンテンツを配置できるため便利です。
Ad-Hoc View (アドホックビュー)パネルには、ビューに含まれるデータを制御および編成できるツールが用意されています。
図 2-2 [Ad-Hoc View (アドホックビュー)]パネル
Ad-Hoc View (アドホックビュー)パネルの詳細については、次の項を参照してください。
アイコン |
名前 |
説明 |
---|---|---|
|
Display Mode (表示モード) |
エディタインタフェースを非表示にします。このモードは、エディタのフル機能セットのサブセットを提供します。 |
|
保存 |
保存オプションを選択します。 |
|
エクスポート |
レポートをエクスポートします。選択できる形式は、PDF、Excel (改ページ調整あり)、Excel、CSV、DOCX、RTF、Flash、ODT、ODS、XLSX (改ページ調整あり)、XLSX (改ページ調整あり)、およびXLSXです。 |
|
元に戻す |
前回の動作を元に戻します。 |
|
やり直し |
前回の動作をやり直します。 |
|
Undo All (すべて元に戻す) |
前回保存する前の状態にビューを戻します。 |
|
Switch Group (グループの切り替え) |
表示グループのモードを変更します。 たとえば、列に[バンドルタイプ]を表示し、行に[Bundle Version (バンドルバージョン)]および[Bundle Create Date (バンドル作成日)]を表示している場合、このアイコンをクリックすると列情報が行として表示され、もう一度クリックするとその逆に切り替えることができます。 クロス集計ビューおよびグラフビューでのみ有効です。 |
|
ソート |
テーブルデータをソートします。詳細については、テーブルのソートを参照してください。 |
|
Input Controls (入力コントロール) |
ビューに適用される入力コントロールを表示します。詳細については、セクション 2.8.2, 入力コントロールの使用を参照してください。 |
|
[Page Options (ページオプション)] |
次のページレベルオプションを選択します。
|
|
View SQL Query (SQLクエリの表示) |
データを検証します。このアクションを実行するには、管理者権限が必要です。クエリは読み込み専用ですが、クリップボードまたは他のドキュメントにコピーしてレビューできます。デフォルトでは無効になっています。 クエリを有効にするには、管理]>[Server Settings (サーバ設定)]>[Ad Hoc Settings (アドホック設定)の順にクリックし、Enable View Query in Ad Hoc Editor (アドホックエディタでのクエリの表示を有効にする)チェックボックスをオンにします。 |
|
ドロップダウン |
|
ツールバーの下には、次のフィールドが含まれるLayout Band (レイアウトバンド)があります。
テーブルビューの場合、使用可能なフィールドは、列およびグループです。
グラフおよびクロス集計ビューの場合、使用可能なフィールドは、列および行です。
これらのフィールドのラベルと機能は、ビューによって異なります。フィールドおよびMeasures (メジャー)からアドホックビューに項目をドラッグアンドドロップできます。
[Layout Band (レイアウトバンド)]の下にはグリッド詳細セレクタがあります。このオプションは、グラフビューまたはテーブルビューでのみ使用できます。テーブルビューで、 をクリックして、次のオプションを選択します。
Detailed Data (詳細データ)
Totals Data (合計データ)
Details and Totals (詳細と合計)
フィルタパネルには、ビューに対して定義されたフィルタが表示されます。フィルタ値を設定し、Ad-Hoc View (アドホックビュー)パネルに結果を表示できます。フィルタパネルを表示および非表示にするには、フィルタパネルの右上隅の[フィルタ]アイコンをクリックします。
詳細については、セクション 2.8, フィルタおよび入力コントロールの使用を参照してください。
アドホックエディタでは、次の表示タイプを選択できます。
テーブルビューは、データベースの値を表示したり、列の値を集計したりする場合に使用します。テーブルビューは、列、行、およびグループから構成されます。
グループを使用すると、任意のフィールド内の同一の値で行をグループ化し、グループ化された値ごとに中間集計を表示できます。たとえば、バンドル詳細のテーブルビューには、各バンドルのバンドル名、バージョン、および作成日を示す列が含まれ、その行にはバンドルタイプが表示されます。
バンドルタイプ |
バンドル名 |
バージョン |
作成日 |
---|---|---|---|
|
|
|
|
パッチバンドル |
B1 |
0 |
09-06-2013 |
Windowsバンドル |
B2 |
1 |
30-04-2013 |
Linuxバンドル |
B3 |
1 |
18-08-2013 |
詳細については、セクション 2.5, テーブルの操作を参照してください。
グラフビューは、関連する項目の複数のセットにわたって1つ以上のメジャーを比較します。グラフはデータをグラフィカルに集計したもので、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフ、円グラフなどのグラフタイプをサポートします。
たとえば、次のテーブルで、Chart (グラフ)タブは、各バンドルタイプのバンドル数を比較する棒グラフのデータを示します。
|
バンドルタイプ |
|
詳細については、セクション 2.6, グラフの操作を参照してください。
クロス集計はテーブルよりもコンパクトにデータを表したもので、項目のデータとその計算値を提供します。列と行でグループ化のディメンションを指定します。セルには集計済みの測定値が含まれます。
たとえば、列がバンドルタイプでグループ化されたCrosstab (クロス集計)の場合、バンドル数は次のようになります。
バンドルタイプ |
バンドル数 |
パッチバンドル |
100 |
Windowsバンドル |
150 |
Linuxバンドル |
50 |
合計 |
300 |
詳細については、セクション 2.7, 標準クロス集計の操作を参照してください。