既存のWindowsワークステーションにZENworks Imaging Windows Agent(ziswin)をインストールすると、ワークステーションに特有の特定のデータ(IPアドレス、コンピュータ名など)が再イメージの影響を受けないハードディスク領域に保存されます。
警告:ziswin.exeをサービスモードで実行している場合、その復元サブモードによってイメージセーフデータが削除されます。これは以前のバージョンのZENworksで作成されたイメージにのみ適用されます。詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「イメージセーフデータの維持」を参照してください。
詳細情報については、以下を参照してください。
ZENworks Imaging Windows Agentはワークステーション上のWindowsブート手順の拡張機能です。
ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)は、デスクトップ管理エージェントをインストールするときに、各ワークステーションにインストールされます。Windows 98ワークステーションでは、デフォルトの場所はwindows\system\ziswin.exeです。Windows 2000/XPワークステーションでは、デフォルトの場所はwindows\system32\ziswin.exeです。デスクトップ管理エージェントのインストール中に、[Select Features (機能の選択)]ページで 機能を選択する必要があります。詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「デスクトップ管理エージェントのインストールと設定」を参照してください。
ZENworks Imaging Windows Agentを、デスクトップ管理エージェントがインストールされていないワークステーションで実行する場合は、手動でZENworks Imaging Windows Agentをインストールできます。詳細については、ZENworks Imaging Windows Agent (Ziswin.exe)の手動によるインストールを参照してください。
ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)は、イメージングサーバにもインストールされます(デフォルトではsys:public\zenworks\imaging\ziswin.exe)。
ZENworks Imaging Windows Agentはネットワーク通信が確立される前に動きます。ZENworks Imaging Windows Agentにより、次が可能になります。
既存のWindowsワークステーションにZENworks Imaging Windows Agentをインストールすると、ワークステーションに特有の特定のデータ(IPアドレス、コンピュータ名など)が再イメージの影響を受けないハードディスク領域に保存されます。ワークステーションの再イメージング後にWindowsを再起動すると、エージェントにより、イメージセーフ領域からデータが復元され、ワークステーションが以前と同じIDを使用できるようになります。
新しいワークステーション(Windowsオペレーティングシステムのないもの)の場合は、ネットワークIDが確立されていません。このようなワークステーションについては、Novell eDirectory™のポリシーでネットワークID情報を定義し、ワークステーションが最初にWindowsイメージを受信した時点にそれを適用することができます。この場合は、ワークステーションにはWindowsイメージ(ZENworks Imaging Windows Agentを含む)が適用され、eDirectoryのポリシーがハードディスクのイメージセーフ領域に書き込まれます。ワークステーションが再起動されると、エージェントがイメージセーフ領域からデータを読み込み、それをWindowsインストールに適用するため、自動的にワークステーションのネットワークIDが確立されます。
ZENworks Imaging Windows Agentがイメージセーフ領域に対し保存(またはこれから復元)するデータには、次があります。
新しいWindows 2000/XPベースイメージを受信したばかりのワークステーションの場合、エージェントは、前述のデータの復元だけでなく、セキュリティID (SID)のすべてのインスタンスを検索および変更します。これにより、同じイメージを受信する可能性のあるその他のワークステーションとは異なる独自のSIDをワークステーションに持たせることができます。
重要:ZENworks Imaging Windows Agentでは、Windows 2000/XPのドメイン情報は保存または復元されません。ワークステーションのドメインを変更してからイメージを復元すると、ワークステーションは、新しいイメージに埋め込まれているドメインを受信します。
ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)は、デスクトップ管理エージェントをインストールするときに、各ワークステーションにインストールされます。ZENworks Imaging Windows Agentは、デスクトップ管理エージェントがインストールされていないワークステーションでも実行できます。
詳細情報については、以下を参照してください。
イメージングサーバのwindows\systemディレクトリから、以下のファイルをワークステーションのwindows\systemディレクトリにコピーします。
コマンドプロンプトからziswin -installを実行します。
イメージングサーバのwindows\systemディレクトリから、ziswin.exeファイルをワークステーションのwindows\system32ディレクトリにコピーします。
コマンドプロンプトからziswin -installを実行します。
対話モードでZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)を使用して、コマンドラインやregeditの代わりにグラフィカルユーザインタフェースを利用して、ワークステーションのイメージセーフデータを表示、編集できます。ZENworks Imaging Windows Agentは、ワークステーションのイメージセーフデータを表示できるイメージセーフデータビューア(zisview)の機能と、このデータが編集できるイメージセーフデータエディタ(zisedit)の機能を統合します。
重要:イメージセーフデータはLinuxワークステーションではサポートされていません。
次の節では、ZENworks Imaging Windows Agentを対話モードで使用して実行できる作業について説明します。
対話モードでZENworks Imaging Windows Agentを起動するには、手動でziswin.exeを実行します。たとえば、Explorer、コマンドラインプロンプト、Windowsの[スタート]>[ファイル名を指定して実行]などから実行します。
ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)は、(windows\system\ziswin.exeです。Windows 2000\XPワークステーションでは、デフォルトの場所はwindows\system32\ziswin.exeです。詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「デスクトップ管理エージェントのインストールと設定」を参照してください。
機能を選択した場合)デスクトップ管理エージェントのインストール中に各ワークステーションにインストールされます。Windows 98ワークステーションでは、デフォルトの場所はZENworks Imaging Windows Agentが、ブート手順の一部として起動される場合、サービスモードで自動的に起動されます。ZENworks Imaging Windows Agentが手動で起動されると、自動的に対話モードで起動されます。
> の順にクリックします。
> > の順にクリックします。
をクリックし、 をクリックします。
ファイルを保存する位置を参照し、ファイル名を入力します。
をクリックします。
をクリックし、 をクリックします。
データをインポートする.zisファイルを参照して選択し、
をクリックしてインポートしたイメージセーフデータをワークステーションに適用します。をクリックし、 をクリックします。
[イメージセーフデータの変更]ダイアログボックスで、目的のデータを
タブで変更します。[イメージ作成直後フラグ]: このオプションが選択されている場合、ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin)はイメージセーフデータ保管場所からデータを読み込み、それをWindowsレジストリに書き込みます。このオプションが選択されていない場合には、イメージングエージェントがWindowsレジストリからデータを読み込み、それをイメージセーフデータ保管場所に書き込みます。
[最後に適用されたベースイメージ]: このワークステーションに保管された最後のベースイメージに関する情報を表示します。同じイメージが復元されるようにConsoleOneに指定しない限り、ZENworksイメージングエンジンはこの情報を使用して、同じイメージがワークステーションに復元されないようにします。
[Filename]: ワークステーションに復元された最後のベースイメージ
[ファイル時間]: ワークステーションに復元された直近のベースイメージのタイムスタンプ
[ファイルサイズ]: ワークステーションに復元された直近のベースイメージのサイズ
[スクリプトイメージ]: 最後のイメージング操作がスクリプトされたイメージであったかどうかを示します。
[スクリプトイメージフラグ]: このオプションが選択されている場合、最後のイメージング操作はスクリプトされたイメージでした。このオプションが選択されていない場合、最後のイメージング操作はスクリプトされたイメージではありませんでした。
[スクリプトチェックサム]: 最後のスクリプト実行を表すチェックサム値を表します。ZENworksイメージングエンジンは、チェックサムを使用してワークステーションでの同じスクリプトの再実行を防止します。ただし、ConsoleOneで同じスクリプトを再実行することを指定した場合を除きます。
[イメージセーフデータの変更]ダイアログボックスで
タブをクリックして、目的のデータを変更します。[オブジェクト名]: このワークステーション用のeDirectoryワークステーションオブジェクトの名前
ツリー名: このワークステーション用のワークステーションオブジェクトを含むeDirectoryツリー
[オブジェクトID]: このワークステーション用のZENworksオブジェクトIDで、ワークステーションDNとともに、このワークステーションを一意に識別します。
[イメージセーフデータの変更]ダイアログボックスで
タブをクリックして、目的のデータを変更します。[NETBIOS名]: このワークステーション用のWindows NETBIOS名を表示します。Windows 2000/XPワークステーションについては、コンピュータ名とNETBIOS名は同じである必要はありません。このワークステーションでは、ZENworks Imaging Windows Agentが、イメージセーフデータの
フィールドを、コンピュータ名として使用し、ここに入力されているNETBIOS名より優先されます。[ワークグループ]: このワークステーションが属するネットワークワークグループがある場合に表示します。ワークグループとは、共同のプロジェクトでLANなどの相互接続されたコンピュータを通じて情報を共有するユーザのグループです。
[ワークステーションのSID]: ワークステーションのセキュリティID (SID)を表示します。SIDはこのワークステーションをWindowsで一意に識別する番号です。
[SIDのクリア]: このワークステーションのSIDを消去します。このワークステーションのSIDを消去すると、ZENworks Imaging Windows Agentが[有効]モードで実行されている場合、エージェントは新しいSIDを生成します。エージェントが[有効]モードで実行されるように指定するには、
> の順にクリックして、 タブで をクリックします。イメージ作成直後フラグを設定する必要もあります([編集]> の順にクリックして、 タブの をクリックします)。[イメージセーフデータの変更]ダイアログボックスで
タブをクリックし、目的のデータを変更して、このワークステーションのイメージセーフデータ領域に保存されているIP設定を構成します。[DHCPを使用してIPアドレスを取得]: このワークステーションがDHCPを使用してIPアドレスを入手することを示します。
[スタティックなIPアドレスを使用]: このワークステーションがスタティックなIPアドレスを使用することを示します。
[IP Address]: このワークステーションが使用するスタティックなIPアドレスを表示します。
[Subnet Mask]: このワークステーションが使用するサブネットマスクを表示します。
[ゲートウェイ]: このワークステーションが使用するゲートウェイを表示します。
[イメージセーフデータの変更]ダイアログボックスで
タブをクリックし、このワークステーションのイメージセーフデータ領域に保存されているDNS設定を構成するために対象データを変更します。[DNSサフィックス]: ワークステーションのDNSコンテキストを表示します。
[DNSホスト名]: ワークステーションのDNSローカルホスト名を表示します。Windows 2000/XPの場合、DNSホスト名はコンピュータ名と、NetBIOS名の最初の15文字で構成されます。
[DNSサーバ]: DNSの名前解決に使用されるDNSサーバの名前を表示します。ドロップダウンリストを使用して、別のDNSサーバを選択するか、参照ボタンを使用して、このワークステーション用の追加のDNSサーバを入力することができます。
をクリックします。
> の順にクリックします。
> の順にクリックします。
> の順にクリックします。
[ZENworks Imaging Windows Agentのオプション]ダイアログボックスで、
タブ上の対象データを変更し、ブートプロセス中に実行するZENworks Windows Imaging Agent (ziswin.exe)用のモードを選択します。[有効]: このオプションが選択され、
が設定されている場合( > > > タブ)、ZENworks Imaging Windows Agentは、イメージセーフデータストアからデータを読み込み、それをWindowsレジストリに書き込みます。このオプションが選択されているが
が設定されていない場合、ZENworks Imaging Windows AgentはデータをWindowsレジストリから読み込み、それをイメージセーフデータ保管場所に書き込みます。[無効]: このオプションが選択されている場合、ブートプロセス中にZENworks Imaging Windows Agentが自動的に実行されますが、何の作業もしないうちに終了します。
[Re-enable After _ Boot(_回のブート後再有効化)]: イメージングエージェントが有効状態に戻る前に、このオプションを有効にして、ブートサイクルの発生回数を指定します。
[アンインストール]: このオプションが有効の場合、ブートプロセス中にZENworks Imaging Windows Agentは自動的に実行しません。
[ZENworks Imaging Windows Agentオプション]ダイアログボックスで
タブをクリックし、対象データを修正して履歴ログを指定し、ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin)用のログ設定をデバッグします。[履歴のログ]: このグループボックスのオプションを使用して、履歴ログファイルの場所を指定し、一番古いエントリを破棄する前にログファイルに含むエントリ数を指定します。
[履歴のログファイル]: [参照]ボタンをクリックして履歴のログファイル(ziswin.hst)を保管する場所を指定します。
[履歴の最大ログエントリ]: 履歴のログファイルに入れる最大のログエントリ数を指定します。このフィールドにエントリ数を入力後、新しいエントリごとに、最も古いエントリが破棄されます。
[デバッグのログ]: ZENworks Imaging Windows Agentがサービスモードで実行されている場合、デバッグのログファイルのziswin.logは、システムの\tempディレクトリに置かれます。ZENworks Imaging Windows Agentは、ワークステーション起動時のWindowsの各ブートプロセス中には、デフォルトでサービスモードで実行されます。ziswin.exe実行可能ファイルを実行する場合は、このエージェントはデフォルトで対話モードで起動され、ziswin.logは、対話ユーザのユーザ\tempディレクトリに置かれます。
[無効]: デバッグログをオフにします。
[Single Log File(単独のログファイル)]: デバッグログを有効にし、現在のデバッグログファイルが各ブートプロセス中に上書きされるように指定します。
[複数のログファイル]: デバッグログを有効にし、各ブートプロセス中に、新しいデバッグログファイルが作成されるように指定します。各新しいログファイルには、一意の名前(ziswinx.log。xは各ログファイルを表す番号)が与えられます。これらのログファイルは小さいですが、必要ない場合は古いファイルは定期的に削除します。
[ZENworks Imaging Windows Agentのオプション]ダイアログボックスで
タブをクリックし、このタブを使って、ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin)がイメージセーフデータを復元する場合に特定のイメージセーフデータコンポーネントがワークステーションで復元されないようにします。イメージセーフデータがワークステーションで復元されないようにするには、対象コンポーネントの隣にあるボックスにチェックを入れます。
チェックボックスが有効(チェックマークが項目の隣に表示される)の場合、その情報はイメージセーフデータからワークステーションに復元されません。
チェックボックスが有効でない(チェックマークが項目の隣に表示されない)場合、その情報はイメージセーフデータからワークステーションに復元されます。
[ZENworks Imaging Windows Agentのオプション]ダイアログボックスで
タブをクリックし、このタブを使用して、ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin)がWindowsからデータを収集する場合、イメージセーフデータ保管場所の特定の項目が上書きされないようにします。イメージセーフデータが上書きされないようにするには、対象コンポーネントの隣にあるボックスにチェックを入れます。
チェックボックスが有効(チェックマークが項目の隣に表示される)の場合、その情報はワークステーションのイメージセーフデータに書き込まれません。対応する既存のイメージセーフデータは、上書きされません。
チェックボックスが有効でない(チェックマークが項目の隣に表示されない)場合、その情報はワークステーションから収集されて、ワークステーションのイメージセーフデータに保存されます。対応する既存のイメージセーフデータは、上書きされます。
をクリックします。
> の順にクリックします。
[ZENworksイメージングエージェントの履歴]ダイアログボックスから、イメージセーフデータの履歴を表示し、別の場所から履歴ファイルをロードし、ワークステーションのイメージセーフデータ履歴を消去し、起動中にロードされシャットダウン中に保存されたイメージセーフデータを含めた、特定の履歴エントリの詳細を表示できます。特定の履歴エントリのデータを表示するには、[ZENworksイメージングエージェントの履歴]ダイアログボックスから、エントリを選択して、
をクリックします。警告:ziswin.exeをサービスモードで実行している場合、その復元サブモードによってイメージセーフデータが削除されます。これは以前のバージョンのZENworksで作成されたイメージにのみ適用されます。詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「イメージセーフデータの維持」を参照してください。
ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin)は、コマンドラインにパラメータが入力されない場合、サービスモードで実行されます。これは、ブートプロセス中にWindowsによってZENworks Imaging Windows Agentが自動的に実行される場合のモードになります(インストールモード中に作成されるレジストリエントリがプロセスをインストールするため)。サービスモードの場合、ZENworks Imaging Windows Agentはレジストリを読み込んで、無効または停止にすべきかを判断します。無効または停止のいずれのサブモードでもない場合、ZENworks Imaging Windows Agentはイメージセーフデータを読み込み、復元または収集サブモードで実行すべきかを判断します。イメージセーフデータ内のイメージ作成直後フラグが設定されている場合、ZENworks Imaging Windows Agentは、復元サブモードで実行されます。イメージセーフデータ内のイメージ作成直後フラグが設定されていない場合、または、イメージセーフデータがコンピュータ上に存在しない場合、ZENworks Imaging Windows Agentは、収集サブモードで実行されます。
詳細情報については、以下を参照してください。
ZENworks Imaging Windows Agentをサービスモードの無効サブモードで実行するには、ワークステーションのHKEY_LOCAL MACHINE\SOFTWARE\NOVELL\ZENWORKS\ZISWINの[無効]レジストリ設定を編集します。
この文字列の値が1に設定されると、ZENworks Imaging Windows Agentは何の作業もしないで終了します。
レジストリ値を設定して、ZENworks Imaging Windows Agentを、特定の実行回数の間、停止中とみなせるようにできます。
ZENworks Imaging Windows Agentをサービスモードの停止中サブモードで実行するには、ワークステーションのHKEY_LOCAL MACHINE\SOFTWARE\NOVELL\ZENWORKS\ZISWINの[停止中]レジストリ設定を編集します。この値はゼロより大きい値であれば設定できます。
ZENworks Imaging Windows Agentがサービスモードで実行され、このレジストリ値が設定されていることを判断すると、エージェントは停止回数を1つずつ減らしてから、終了します。停止回数がゼロに達すると、ZENworks Imaging Windows Agentは再実行して通常の収集や復元作業を実行します。
ZENworks Imaging Windows Agentは、イメージセーフデータ保存場所に必要なWindowsのレジストリ情報を入れてその情報を再イメージの影響を受けないワークステーション上のハードディスク領域に書き込みます。その場合、ZENworks Imaging Windows Agentは、レジストリの[Do Not Collect(非収集)]エントリに指定されているイメージセーフデータコンポーネントの情報は収集しません。この機能は、イメージセーフデータの特定のコンポーネントが新しいデータで上書きされないような方法を、管理者に提供します。
また、ワークステーションのHKEY_LOCAL MACHINE\SOFTWARE\NOVELL\ZENWORKS\ZISWINの[Do Not Collect (非収集)]マスクを編集することで、ZENworks Imaging Windows Agentによってイメージセーフデータの保管場所の中から収集したくないコンポーネントを指定できます。この値は、マスクと解釈され(表 63-1のとおり)、各コンポーネントはマスクで1ビットを受け取ります。1つの項目の収集を停止するには、レジストリ内の値に対応するマスクを指定します。複数項目の収集を停止するには、マスクを加算して、合計値をレジストリで定義される値とします。
[ZISWIN Do Not Collect(ZISWIN非収集)]マスクに対して、次の値を使用できます。
ZENworks Imaging Windows Agentはイメージセーフデータ保管場所に保管されている情報を読み込み、その情報をWindowsレジストリに復元します。
警告:ziswin.exeをサービスモードで実行している場合、この復元サブモードによってイメージセーフデータが削除されます。これは以前のバージョンのZENworksで作成されたイメージにのみ適用されます。詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management Installation Guide』の「Preserving Image-Safe Data」を参照してください。
また、ワークステーションのHKEY_LOCAL MACHINE\SOFTWARE\NOVELL\ZENWORKS\ZISWINの[Do Not Restore (非復元)]マスクを編集することで、イメージの正常終了時にZENworks Imaging Windows AgentによってWindowsレジストリに復元したくないイメージセーフデータコンポーネントを指定します。この値は、マスクと解釈され(表 63-2のとおり)、各コンポーネントはマスクで1ビットを受け取ります。1つの項目の復元を停止するには、レジストリ内の値に対応するマスクを指定します。複数項目の復元を停止するには、マスクを加算して、合計値をレジストリで定義される値とします。
[ZISWIN Do Not Restore(ZISWIN非復元)]マスクに対して、次の値を使用できます。
表 63-2 [Ziswin Do Not Restore (Ziswin非復元)]マスクの値
コンポーネント |
値 |
---|---|
ワークステーションの識別名 |
0x00000001 |
ワークステーションのツリー |
0x00000002 |
NetBios名 |
0x00000004 |
ワークグループ |
0x00000008 |
IP Address |
0x00000010 |
SID |
0x00000020 |
DNS |
0x00000100 |
ワークステーションID |
0x00000200 |
次は、[ZISWIN Do Not Restore(ZISWIN非復元)]マスクの共通のシナリオと使用例です。
Windowsドメイン環境: ZENworks Imaging Windows Agentは、現在ワークステーションをドメインに追加しません。ただし、SYSPREPを使用してワークステーションをドメインに追加できます。このシナリオでは、ZENworks Imaging Windows Agentがワークグループ以外すべてを復元できます。これを実行するには、このレジストリキーの値を0x00000008に設定します。
DHCP環境: DHCPを介してIPとDNS設定を送る管理者は、イメージセーフデータ保管場所からこの情報を復元するのに、ZENworks Imaging Windows Agentを必要としません。これらの2つのコンポーネントを復元しないようにするには、レジストリキーの値を0x00000110に設定します。
SYSPREPネーミング環境: 管理者はコンピュータのNetBios名を指名するプロセス(SYSPREPが実行するミニセットアップ中に実行する)を実施することができます。ZENworks Imaging Windows AgentはSYSPREPのあとに実行されるので、SYSPREPルーチン中に正式名が決定されたあと、ZENworks Imaging Windows Agentがワークステーション名を(元の名前に)変更する場合があります。ZENworks Imaging Windows AgentがワークステーションのNetBios名を復元させないようにするには、このレジストリキーの値を0x00000004に設定します。
前述の3つの設定がすべてある場合、4つのコンポーネントのマスク値を追加します。その結果レジストリ値は、0x0000011Cになります。
ワークステーションオブジェクト、ワークステーションID、ワークステーションツリーがイメージング後に復元される必要がある場合、他のコンポーネントのマスク値のすべてを合計することになります。その結果レジストリ値は、0x0000013Cになります。
ZENworks Imaging Windows Agentによって何も復元する必要がない場合、レジストリ値は0xFFFFFFFFに設定できます。
メモ:HKEY_LOCAL MACHINE\SOFTWARE\NOVELL\ZENWORKS\ZISWIN Prevent Reboot=1というレジストリREG_SZ値を使用して、復元モードでの作業の実行後にZENworks Imaging Windows Agentによってワークステーションが再起動されないように設定できます。
Windows起動時に毎回ZENworks Imaging Windows Agentが自動的に実行されるようにZENworks Imaging Windows Agentをインストールするには、セクション 57.0, イメージングを行うためのワークステーションのセットアップの手順に従います。
ZENworks Imaging Windows Agentをインストールモードで実行するには、ワークステーションのコマンドラインに次を入力します。
ziswin -install
Windows 2000/XPワークステーションでは、ziswin.exeファイルは、ワークステーションのwindows\system32ディレクトリに配置する必要があります。Windows 98ワークステーションでは、ziswin.exeは、ワークステーションのwindows\systemディレクトリに配置する必要があります。
ziswin.exeを-installスイッチと一緒に実行する場合、ZENworks Imaging Windows Agentは、ワークステーションの次のブートサイクルの間、自動的に実行するのに必要なレジストリエントリを作成します。このスイッチは、“ZISWIN.EXE”の値のデータがある文字列値システムをレジストリの場所に追加して、ziswin.exeが次のブートアップ手順の間に実行されるようにします。Windows 2000/XPワークステーションでは、この場所はHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS NT\CURRENTVERSION\WINLOGONです。Windows 98ワークステーションでは、この場所はHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\MICROSOFT\WINDOWS\CURRENT VERSION\RUN SERVICESです。
ワークステーションからZENworksデスクトップ管理イメージングエージェントをアンインストールする場合に、ZENworks Imaging Windows Agent (ziswin.exe)はアンインストールされます。
ZENworks Imaging Windows Agentのみをアンインストールする場合は、ワークステーションのコマンドラインからziswin -removeを実行します。ziswin -removeを実行すると、ブートサイクル中にziswin.exeが実行されるようにするレジストリエントリが削除されますが、ziswin.exeファイルはワークステーションから削除されません。