32.2 イメージセーフデータの維持

ziswin.exeイメージングコンポーネントの動作方法は、ZENworks 7 Desktop Managementで変更されました。これは、ZENworks Desktop Imagingの以前のバージョンを使用して作成され、ワークステーションに置かれたイメージ内には、ziswin.exeの古いバージョンが含まれているということを意味しています。

ZENworks 7 Desktop Imagingを使用してこれらのワークステーションの再イメージングを行った場合、ziswin.exeをサービスモードで実行すると、そのワークステーションのイメージセーフデータはクリアされます。サービスモードには、イメージセーフデータの削除を自動的に行う、復元サブモードが含まれているからです。

イメージングを行ったワークステーション上のイメージセーフデータを維持するには、適用対象となる各ワークステーションのイメージ内の、古いバージョンのziswin.exeを、ZENworks 7のバージョンで置き換える必要があります。これには2通りの方法があります。

ziswin.exeの詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ZENworks Imaging Windows Agent (Ziswin.exe)」を参照してください。

32.2.1 アドオンイメージによるziswin.exeのアップデート

  1. ZENworks 7の新しいziswin.exeを含むアドオンイメージを作成します。

    ziswin.exeの新しいバージョンは、イメージングサーバのsys:public\zenworks\imagingディレクトリに置かれます。

    置き換えられるziswin.exeの古いバージョンは、次の場所にあります。

    Windows 98

    c:\windows\system\ziswin.exe

    Windows 2000/XP

    c:\windows\system32\ziswin.exe

    アドオンイメージの作成方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「アドオンイメージの作成」を参照してください。

  2. アドオンイメージを、ziswin.exeの古いバージョンを含むベースイメージと関連付けます。

    アドオンイメージの関連付け方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ベースイメージへのアドオンイメージの関連付け」を参照してください。

  3. アドオンイメージをワークステーションに適用します。

    アドオンイメージの適用方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「イメージングの自動作成または復元の実行」または「手動によるワークステーションへのイメージの適用」を参照してください。

    これにより、古いziswin.exeは新しいZENworks 7バージョンで置き換えられ、ワークステーションのイメージセーフデータは維持されます。

    これ以降、ワークステーションのイメージデータは、他のワークステーションの再イメージングで使用することができます。それらのイメージセーフデータが失われることはありません。

32.2.2 Image Explorerによるziswin.exeのアップデート

  1. イメージングサーバのImage Explorerを開きます(sys:\public\zenworks\imagingディレクトリで、

    または

    ConsoleOneで、[ツール]>[ZENworksユーティリティ]>[イメージング]>[Image Explorer]の順にクリックします)。

  2. Image Explorerを使って、古いziswin.exeをZENworks 7のバージョンで置き換えます。

    ziswin.exeの新しいバージョンは、イメージングサーバのsys:public\zenworks\imagingにあります。

    置き換えられる、古いバージョンのziswin.exeは次の場所にあります。

    Windows 98

    c:\windows\system\ziswin.exe

    Windows 2000/XP

    c:\windows\system32\ziswin.exe

    イメージの編集方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「Image Explorer (imgexp.exe)」を参照してください。

    これ以降、ワークステーションのイメージデータは、他のワークステーションの再イメージングで使用することができます。それらのイメージセーフデータが失われることはありません。