61.2 接続解除時のイメージング操作でのハードディスクまたはJazドライブの使用

デスクトップ管理ワークステーションイメージングデバイスからワークステーションをブートするときには、IDEまたはSCSIのハードドライブやIomega* Jazドライブ上にあるFAT16、FAT32、EXT2、またはEXT3のプライマリパーティションに、イメージを作成したり、それらのパーティションから適用するイメージを取得したりすることができます。ZENworksパーティションがインストールされている場合は、ローカルのZENworksパーティションも使用できます。対象のパーティションには十分な空き容量があることが必要です。

イメージ作成時には、イメージを保存するパーティションそのものはイメージから除外されます。イメージを適用しても、ソースパーティションは変更されません。

詳細情報については、以下を参照してください。

61.2.1 ハードディスクまたはJazドライブ上でのイメージの作成

bashプロンプトまたはZENworksイメージングエンジンメニューを使用して、ハードディスクまたはJazドライブ上にイメージを作成できます。

詳細情報については、以下を参照してください。

bashプロンプトを使用したイメージの作成

  1. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  2. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

  3. Linuxプロンプトが表示されたら「img dump」と入力し、使用できるパーティションを表示します。

    新規イメージを保存するFATパーティションの番号を書き留めておきます。

  4. 次の書式でコマンドを入力します。

    img makel[pNumber] /path/image.zmg [comp=comp_level]
    

    pNumberにはイメージの保存先になるパーティション番号を指定し、comp_levelにはイメージの作成に使用される圧縮量を指定します。0~9のいずれかの番号を指定します。0を指定した場合は、圧縮されません。1は、[スピード重視]と同じ意味を持ちます。6は、[バランス]と同じ意味を持ちます。このパラメータを指定しない場合、これがデフォルトとして使用されます。9は、[Optimize for Space(容量重視)]と同じ意味を持ちます。([スピード重視]を指定すると、かかる時間は最小限で済みますが、作成されるイメージファイルのサイズは最も大きくなります。[Optimize for Space(容量重視)]を指定すると、作成されるイメージファイルのサイズは最も小さくなりますが、かなりの時間がかかる場合があります。[バランス]を指定すると、圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます)。Pathimageにはそれぞれ、パーティションのルートへの新しいイメージの相対パスとファイル名を指定します。パーティション番号を指定しない場合は、ローカルのZENworksパーティションが使用されます。

    関連するその他のimgコマンドパラメータの詳細については、ZENworksイメージングエンジンのコマンドを参照してください。

ZENworksイメージングエンジンメニューを使用したイメージの作成

  1. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  2. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

  3. img」と入力し、ZENworksイメージングエンジンメニューを表示します。

  4. (省略可能)[システム情報][Drive Information (ドライブ情報)]の順にクリックし、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。

    参照用に、新規イメージを保存するFATパーティションの番号を書き留めておきます。

  5. [イメージング]をクリックし、[Make Image (イメージの作成)]をクリックします。

  6. [Make Image Wizard (イメージの作成ウィザード)]ウィンドウで[ローカル]をクリックし、[次へ]をクリックします。

  7. イメージアーカイブへのパスを参照して指定します。

  8. イメージに含めるパーティションを選択します。

  9. 圧縮オプションを選択します。

    [なし]: 圧縮を使用しません。

    [速度]: 圧縮時間は最小ですが、作成される圧縮されたイメージファイルは最大になります。イメージ作成時のデフォルトはこのオプションです。

    [バランス]: 圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます。

    [Size]: 最小のイメージファイルを作成しますが、圧縮時間がかかります。

  10. [次へ]をクリックします。

  11. (省略可能)次のフィールドに情報を入力します。

    [著者]: このイメージの作成者の名前。

    [Computer]: イメージが作成されるコンピュータの名前。

    [Image Description(イメージの説明)]: イメージの説明。

    [コメント]: イメージに関する追加コメント。

  12. [次へ]をクリックします。

    ハードディスクのデータの量によっては、イメージの作成に数分かかる場合があります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。

  13. イメージが作成されたら、ZENworksイメージングエンジンメニューを終了し、CDまたはDVDをドライブから取り出して、ワークステーションを再起動します。

  14. (省略可能)イメージファイルが作成されていることを確認します。イメージファイルのサイズも確認してください。

61.2.2 ハードディスクまたはJazドライブから取得したイメージの適用

bashプロンプトまたはZENworksイメージングエンジンメニューを使用して、ハードディスクまたはJazドライブから取得したイメージを適用できます。

詳細情報については、以下を参照してください。

bashプロンプトを使用したイメージの適用

  1. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  2. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

  3. (省略可能) Linuxプロンプトで「img dump」と入力し、使用できるパーティションを表示します。

    参照用に、ソースイメージを保存するFATパーティションの番号を書き留めておきます。

  4. 次の書式でコマンドを入力します。

    img restorel[pNumber] /path/image.zmg
    

    pNumberにはソースイメージを保存するパーティションの番号、pathおよびimageにはパーティションのルートへのイメージの相対パスとファイル名を指定します。パーティション番号を指定しない場合は、ローカルのZENworksパーティションが使用されます。

    関連するその他のimgコマンドパラメータの詳細については、ZENworksイメージングエンジンのコマンドを参照してください。

  5. イメージングが終了したらイメージングデバイス(使用する場合)を取り出し、次の操作を実行して、新規イメージが適用されたワークステーションをブートします。

    1. Linuxプロンプトが表示されたら「lilo.s」と入力し、<Enter>キーを押します。

    2. <Ctrl>+<Alt>+<Delete>キーを押します。

      新しいオペレーティングシステムでワークステーションがブートしない場合(Linuxプロンプトが表示された場合)は、「lilo.s」コマンドを再度入力し、ワークステーションの2度目の再起動を実行します。

ZENworksイメージングエンジンメニューを使用したイメージの適用

  1. 次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。

  2. ブートプロンプトで「manual」と入力します。

  3. img」と入力し、ZENworksイメージングエンジンメニューを表示します。

  4. (省略可能)[システム情報][Drive Information (ドライブ情報)]の順にクリックし、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。

    参照用に、ソースイメージを保存するFATパーティションの番号を書き留めておきます。

  5. [イメージング]をクリックし、[Restore Image(イメージの復元)]をクリックします。

  6. [ローカル]をクリックし、[次へ]をにクリックします。

  7. イメージアーカイブへのパスを参照して指定します。

  8. (省略可能)ファイルセットを指定します。

  9. (省略可能) sfilesetapartition:ppartitionなどの詳細オプションを指定します。

    このコマンドパラメータおよび関連する他のimgコマンドパラメータの詳細については、セクション 64.0, ZENworksイメージングエンジンのコマンドを参照してください。

  10. [次へ]をクリックします。

    イメージのサイズによっては、イメージの適用に数分かかる場合があります。実際、イメージの適用に要する時間はイメージの作成に要する時間よりも多少長くなります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。

  11. イメージングが終了したらイメージングデバイス(使用する場合)を取り出し、次の操作を実行して、新規イメージが適用されたワークステーションをブートします。

    1. Linuxプロンプトが表示されたら「lilo.s」と入力し、<Enter>キーを押します。

    2. <Ctrl>+<Alt>+<Delete>キーを押します。

      新しいオペレーティングシステムでワークステーションがブートしない場合(Linuxプロンプトが表示された場合)は、「lilo.s」コマンドを再度入力し、ワークステーションの2度目の再起動を実行します。