ZENworks Desktop Management Serverのインストール環境を使用して自動ワークステーションインポート機能をインストールすると、ワークステーションのインポートは一手順の処理で実行されます。デスクトップ管理エージェントにあるワークステーション登録プログラムは、自動ワークステーションインポートサービス(Automatic Workstation Import service)にアクセスします。このサービスにより、Novell eDirectory™内にワークステーションオブジェクトが作成され、そのワークステーションが登録されます。Novell Client™またはデスクトップ管理エージェントとZENworks Desktop Managementの併用の詳細については、セクション I, ZENworks 7 Desktop Managementの理解を参照してください。自動ワークステーションインポートのインストールの詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「ZENworks Desktop Management Serverのインストール」を参照してください。
未登録のワークステーションをeDirectoryにインポートする実際のプロセスは、ワークステーションがファイアウォールの内外のいずれに位置する場合でも、ワークステーションの物理的な場所に依存します。
ワークステーションがファイアウォールの内部に位置する場合、ワークステーションは自動ワークステーションインポートサービスに直接アクセスします。この条件では、ZENworksの以前のバージョンと同様に、ホスト名(zenwsimport)を自動ワークステーションインポートサービスに解決することが必要です。
ワークステーションがファイアウォールの外部に位置する場合、ワークステーションはデスクトップ管理エージェントを使用してHTTP経由でZENworks Desktop Management Middle Tier Serverにアクセスします。次に、Middle Tier Serverがプロキシとして機能し、自動ワークステーションインポートサービスに要求を渡します。この条件では、Middle Tier Server上のホスト名(zenwsimport)をインポートサービスの動作するサーバに解決することが必要です。Middle Tier Serverからこのサーバにpingして、正しいアドレスが参照されていることを確認してください。
詳細情報については、次の節を参照してください。
自動ワークステーションインポートサービスによりネットワークトラフィックが生成されます。ただし、自動ワークステーションインポートサービスが使用されるのは、次のいずれかの場合に限られます。
通常は、ワークステーションの初回登録時です。自動ワークステーションインポートサービスは、まずツリーにワークステーションオブジェクトを作成し、オブジェクトにデフォルト値を適用して、現在の登録情報によってプロパティを更新します。
ワークステーションオブジェクトが作成された場所や、その名前を確認するには、ワークステーションインポートポリシーを使用します。
登録プログラムは、インポートサービスを呼び出して、ワークステーションをワークステーションオブジェクトと同期させます。
ここに挙げた場合以外でワークステーションがネットワークにログインしたときは、常にワークステーション登録プログラムがそのワークステーションを登録し、ワークステーションオブジェクトを更新します。これらの操作にインポートサービスは関係しません。したがって、ワークステーションインポートサービスのネットワークトラフィックが問題になることはありません。ワークステーションオブジェクトを認証および更新するワークステーションにも、ある程度のネットワークトラフィックが発生します。
詳細については、セクション 13.4, ワークステーションインポートポリシーを参照してください。
ワークステーションがインポートされた後に必要な作業は、そのワークステーションがツリーにログインするたびに登録することだけです。ワークステーション登録プログラムは、次のいずれかの状況になると、ワークステーションオブジェクトを更新します。
ワークステーション登録プログラムは、ワークステーションの登録時間、ネットワークアドレス、最後のサーバ、および最後のユーザに関する情報を更新します。
ワークステーション登録プログラムがインポートサービスにアクセスする必要はないので、ネットワークトラフィックは最小限に抑えられます。
インベントリレポートの正確性を高めるために、ディレクトリから未使用のワークステーションオブジェクトを定期的に削除する必要があります。
自動ワークステーション削除では、ワークステーションオブジェクトをディレクトリから自動的に削除できるように、ワークステーションの削除ポリシーを使用して、それらのオブジェクトが不要になる時期を判断します。
有効なワークステーション削除ポリシー内で指定した期間、ワークステーションが登録されない場合にワークステーションオブジェクトを自動的に削除できます。
不要と判断されるまでに、ワークステーションを未登録のままにしておける日数を指定することができます。
詳細については、セクション 13.5, ワークステーションの削除ポリシーを参照してください。