第2章
この章では、Express Portalの概要について説明します。この章の節は次のとおりです。
アプリケーションを容易に作成できるようにするため、exteNd DirectorではExpress Portalと呼ばれるデフォルトプロジェクトが提供されています。これは、標準のexteNd Directorプロジェクトテンプレートを基にした完全なポータルアプリケーションです。 インストールした後すぐにこのアプリケーションを使用して、次のことを実行できます。
exteNd\xaa 製品のインストール方法によって、簡易ポータルはいくつかの様式で使用できます。
exteNdインストールのタイプ |
ファイルシステムで使用可能なプロジェクト |
exteNd Application Serverに展開されているアプリケーション |
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簡易(Express) |
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カスタム |
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サーバ |
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ツール |
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Express Portalプロジェクトは、Express Portalアプリケーションのカスタムロジックおよびリソースがカプセル化された標準のexteNd Director WARプロジェクトです。 このプロジェクトは、次の場所にインストールされている「標準のDirectorテンプレート」に基づいています。
exteNd suite install directory\Director\templates\Director
プロジェクトテンプレートの詳細については、exteNd Directorアプリケーションの開発のプロジェクトの操作に関する章を参照してください。
簡易またはカスタムインストールによってexteNdスイートをインストールする場合、スイートのインストールディレクトリにExpress Portalプロジェクトが追加されます。 次にexteNd Directorでプロジェクトを開き、新規ポートレット、ページフロー、およびその他のJSPやサーブレットなどのWebリソースを追加するなど、独自のビジネスロジックに従ってプロジェクトをカスタマイズします。
exteNd DirectorでExpress Portalプロジェクトにアクセスするには、Express Portalプロジェクトを開くを参照してください。
Express Portalプロジェクトの仕様は、次のとおりです。
「簡易」または「カスタム」インストールオプションを使用してexteNdスイートをインストールした場合、exteNd Directorで簡易ポータルプロジェクトを開くことができます。
ウィンドウズの[スタートメニュー]で[Novell exteNd 5.0]>[Director]>[Directorデザイナ]の順に選択して、プログラムグループからexteNd Directorを起動します。
共有ライブラリ環境では、同時にアプリケーションサーバに展開できるのは1つのポータルアプリケーションだけです。 Express Portalプロジェクトは共有ライブラリを使用しないため、Express Portalが実行中であるサーバに対して他のポータルアプリケーションを展開できます。
注記: ポートレットアプリケーションWARの使用を計画している場合は、共有ライブラリ環境を使用する必要があります。
Express Portalプロジェクトはさまざまな方法で使用できます。
exteNd Directorのモデルポータルアプリケーションとして Express Portalプロジェクトの構造および機能を調べることによって、exteNd Directorでの独自のポータルアプリケーションの開発方法を例を見ながら学ぶことができます。
運用品質のアプリケーション開発の開始点として. 独自のポートレット、ページ、およびその他のWebアプリケーションリソースを追加することによってExpress Portalプロジェクトをカスタマイズできます。
アプリケーションコンテキストの変更 簡易ポータルプロジェクトを独自のアプリケーション開発の開始点として使用する場合、アプリケーションコンテキストを変更する必要があります。 これを実行するには、文字列ExpressPortalをアプリケーションのコンテキスト名に置換する必要があります。 いくつかの場所でこれを実行する必要があります。
「展開コンテキスト」の名前を設定する必要があります。 これはアプリケーションサーバによって異なります。
ヒント: exteNd Application Serverの場合、展開計画でdeployedObjectの名前および url を設定する必要があります。 オプションでwarJarNameも変更できますが、これを実 行する場合は、プロジェクトのプロジェクト設定でアーカイブファイルパスも変更する必 要があります。
Portalサブシステムのconfig.xmlファイルでは、portal.contextプロパティの値を変更する必要があります。
WEB-INF/confのconfig.xmlファイルでは、コンテキストを指定するためリソースセット(ExpressPortal/resourceset)のキー名をから変更する必要があります。 このキーの値を変更する必要はありません。
これらのプロパティの値はコンテキスト名と一致する必要があります。
アプリケーションが正しく実行されるようにするため、exteNd Directorデータ用の新しいデータベースを使用する必要があります。
開始するには、『exteNd Director アプリケーションの開発』のプロジェクトの操作に関する章を参照してください。
Express Portalアプリケーションは、exteNd Directorをインストールしたら即座に使用できる作業ポータルです。 このポータルでは、exteNd Director Portalサブシステムの機能がすべて提供されています。
「簡易」オプションを使用してexteNdスイートをインストールした場合、Express Portalはインストール時にexteNd Application Serverに展開され、実行の準備ができたことになります。 開始するには、Express Portalアプリケーションの実行を参照してください。
「カスタム」インストールオプションを使用してexteNdスイートをインストールした場合、実行する前にExpress PortalアプリケーションをexteNd Application Serverに展開する必要があります。Express Portalの展開を参照してください。
次の手順は、Express PortalがexteNd Application Serverに展開されているものと想定します。 Express Portalを展開する必要がある場合、Express Portalの展開を参照してください。
http://server name/ExpressPortal/portal
がブラウザに表示され、ゲストユーザ「guest」としてポータルWeb層にログインできます。
ゲストユーザは、exteNd Director ポータルへのアクセスが制限されます。 たとえば、エンドユーザまたは管理者としてポータルをパーソナライズするため、ポータルの機能を十分活用するには、認証されたユーザとしてログインする必要があります。
exteNd Directorログインポートレットがブラウザに表示され、ポータルへのログインを確認するメッセージが表示されます。
名前とパスワードを入力し、[ログイン]をクリックするかまたは<Enter>キーを押します。
デフォルトのExpress Portalページがブラウザに表示されます。
ポータル管理者( PROTECT権限を持つPortalAdminグループのメンバー)またはロックスミスユーザである場合は、 管理者に合わせたコンテンツを持つデフォルトのポータルページが表示されます。
ポータル管理機能の詳細については、ポータルの管理に関する章を参照してください。
その他のタイプのユーザである場合は、管理権限を持たないユーザ用に設計されたコンテンツのデフォルトポータルページが表示されます。
ポータル環境をカスタマイズする方法については、ポータルのパーソナライズに関する章を参照してください。
これでExpress Portalアプリケーションを使用できるようになりました。 開始するには、Express Portal アプリケーションで実行できる操作を参照してください。
セッションタイムアウトの結果 すでにポータルにログインしている場合、セッションでタイムアウトが発生するとポータルはセッションを追跡し、ユーザに通知します。 セッションでタイムアウトが発生すると、ポータルによってユーザはセッションタイムアウトページ(SessionHandlerポートレットによって表示されます)にリダイレクトされます。 このページでは、新しいセッションで前のページに戻ることができるリンクが提供されています。
注記: ポータルアプリケーション用のweb.xmlファイルには、セッションタイムアウトの動作を制御できるUseSessionHandlerPortletと呼ばれるコンテキストパラメータが含まれています。 SessionHandlerポートレットでタイムアウトを管理しない場合は、このパラメータをfalseに設定します。 デフォルト設定はtrueです。
Express Portalアプリケーションでは異なるレベルのアクセスができます。 すべてのユーザは、Express Portal を使用してプライベートなポータル環境をパーソナライズできます。管理機能には制約があり、ポータル管理者および共有ページの所有者だけが使用できます。
ポータル管理者とは、PortalAdmin管理グループに割り当てられている、PROTECTを持ったユーザです。 ポータル管理者は、ユーザを共有ページの所有者として割り当てることができます。
異なるタイプのユーザがExpress Portalで作業する方法のまとめは、次の表のとおりです。
タスク |
ポータル管理者 |
共有ページの所有者 |
すべてのユーザ |
手順 |
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パーソナルページの作成と変更 |
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コンテナページの作成と変更 |
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共有ページの作成 |
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共有ページの変更 |
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注記: これらのユーザは自分が所有している共有ページだけを変更できます。 |
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ユーザおよびグループへのページ割り当て |
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共有ページ所有者の割り当て |
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ポータルへのテーマの割り当て |
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『exteNd Director アプリケーションの開発』のexteNd Directorアプリケーションの展開に関する章で説明されているとおり、他のexteNd Directorアプリケーションと同じ方法でExpress Portalを展開します。
重要: 共有ライブラリ環境では、アプリケーションサーバに展開できるのは1つのポータルアプリケーションだけです。 Express Portalアプリケーションは共有ライブラリを使用しないため、サーバ上で他のアプリケーションと共存できます。
共有ライブラリ環境の設定の詳細については、『exteNd Director アプリケーションの開発』の exteNd Directorプロジェクトの再設定に関する章を参照してください。
他のexteNd Directorアプリケーションと同じ方法でExpress Portalを展開解除します。
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