Novell(R) NetWare(R) Migration Wizard 6では、ユーザおよび関連するファイルのアクセス権の移行、パスワードの割り当て、指定したNDS(R)ツリーへのNTファイルシステムの移行など、主要な作業が自動化されています。このため、各作業を実行するためのユーティリティを個別に選択する必要はありません。
Migration Wizardでは多くの作業が自動化されていますが、開始する前に次の点を検討する必要があります。
最初に次の質問に回答して、移行の計画を立てます。
この情報は、最初に移行するNTサーバ、および同時に移行するサーバの数を決定する場合に利用します。ユーザとグループを移行するときは、ユーザオブジェクトの移行と同時に、そのユーザやグループがアクセス権を持つファイルおよびディレクトリをすべて移行できます。
移行先のNDSツリー内で、どのサーバおよびボリュームが各NTフォルダを受け取るかを検討する必要があります。必要に応じて、各NTフォルダに対して異なる場所を選択することができます。効率よく計画を立てるには、移行先NDSツリー内のNetWareサーバのファイル構造を十分に理解しておく必要があります。
移行するNTユーザおよびグループを決定し、次に移行先NDSツリーでNTユーザとグループに対して個別にコンテナを作成する必要があるかどうかを決定します。[Project Window]で移行をモデル化するとき、NDSの部門を右クリックすると、追加のNDSコンテナを必要な数だけ作成できます。
すでにNDSアカウントを持っているNTユーザがいるかどうかを確認します。移行時に、NDSツリーで重複したユーザ名を検索するかどうかを指定します。Migration Wizardで同じユーザ名が検出されると、テーブルに表示されます。このテーブルで、表示されたNTユーザをNDSユーザオブジェクトとマージするかどうかを指定できます。
Migration Wizardは、アプリケーションを移行しません。移行後にアプリケーションを再インストールする必要があります。NetWare上で実行できないアプリケーションがある場合は、特定のNTサーバを移行せずに残しておき、これをアプリケーションサーバとして使用できます。
詳細については、「テンプレートオブジェクトを作成する」および「ZENworksユーザポリシーパッケージを作成する」を参照してください。
信頼されているドメインがある場合は、移行の完了後に、適切なNTユーザとグループに対して、このドメインの権利を再度割り当てる必要があります。信頼されているドメインの権利を再度割り当てるには、ConsoleOneTMを使用します。
移行の計画が完了したら、NTの移行を開始するための準備を行います。次の作業を順番に実行します。