ワークステーションとサーバ間に関するさまざまな問題を解決するには、次のセクションを参照してください。
ワークステーションがサーバと通信できない場合、ユーザはサーバから切断されるか、またはログインできません。「サーバが見つかりません」というメッセージや、ネットワークに対する書き込みまたは読み込みに関するエラーが表示される場合があります。
問題を解決するには、次の操作を実行します。
他のクライアントがサーバに接続できることを確認します。
他のクライアントがサーバに接続できる場合、問題の原因は、サーバやネットワークではなく、接続できないクライアントにあります。次の点を考慮します。
ユーザがログアウトせずに電源を切ると、そのクライアント接続は開いたまま維持されるので、接続が切断されるまで、そのユーザはログインできなくなります。サーバのウォッチドッグプロセスが、指定された回数だけ接続を試行すると、接続は時間切れになり、サーバは接続を切断します。接続が切断されると、ユーザはログインできるようになります。
ウォッチドッグプロセスは、Watchdog (Communicationsカテゴリ) SETパラメータによって制御されます。
猶予ログインを使い果たす前に、パスワードを変更する必要があることを、ユーザが正しく理解していない場合があります。
サーバで異常終了が発生したかどうか確認します。
サーバで異常終了が発生すると、システムコンソール画面に、異常終了メッセージが表示されます。異常終了の自動回復プロセスによって、サーバが再起動された場合は、メッセージが、画面の表示領域からスクロールされてしまった可能性があります。SYS:SYSTEMのABEND.LOGログファイルで、メッセージを確認します。
サーバの異常終了を解決するには、「異常終了を解決する」を参照してください。サーバの異常終了の種類に関する一般的な情報については、「異常終了時の動作について」を参照してください。異常終了の自動回復プロセスを管理するには、「異常終了に自動的に応答する」を参照してください。
サーバコンソールがハングしているかどうかを検証します。
システムコンソールのプロンプトでコマンドを入力できない場合は、コンソールがハングしています。状況によっては、サーバ画面を切り替えられない場合もあります。
<Ctrl>+<Alt>+<Esc>を押します。この操作を実行すると、ファイルサーバをシャットダウンして、DOSに移るためのプロンプトが表示されるはずです。プロンプトが表示されない場合は、<Shift>+<Shift>+<Alt>+<Esc>を押して、デバッガを起動します。デバッガを起動できた場合は、「q」と入力し、<Enter>を押してDOSに移ります。次に、サーバを再起動します。問題を解決するには、「サーバコンソールがハングする」を参照してください。
どちらのコマンドも使用できない場合、サーバを終了する唯一の方法は、NMI (マスク不可能な割り込み)エラーを強制的に発生させることです。詳細については、Novellサポートプロバイダまたはコンピュータハードウェアのベンダに連絡してください。
NMIを発生させる手順について問い合わせる時間がない場合は、サーバの電源を切ることもできます。ただし、この操作を実行すると、オペレーティングシステムが破損する可能性があります。その危険を理解した上で、この方法を試してください。
SYS:ボリュームが、マウントされていることを確認します。
システムコンソールのプロンプトで、「VOLUMES」と入力して、マウントされているボリュームのリストを表示します。SYS:ボリュームがマウントされていない場合は、マウントします。SYS:ボリュームがマウントされるまで、サーバは、ネットワークに対してブロードキャストしません。
LANに関する問題がないことを確認します。
NetWare Remote Managerで、ナビゲーションフレームの[Health Monitor]リンクをクリックし、[Server Health Monitoring]ページの[Description]列にある[LAN Traffic]リンクをクリックします。
LANドライバ統計情報を表示して、パケットが失われているかどうか、または、過剰な衝突や再試行がないかどうかを確認します。この操作を行うには、NetWare Remote Managerで、ナビゲーションフレームの[Disk/LAN Adapters]リンクをクリックし、サーバの各ネットワークボードに対応する名前のリンクをクリックします。
通信に関する問題を解決するためのヒントについては、「通信に関する一般的な問題を解決するためのヒント」を参照してください。
必要に応じて、LANalyzer(R)などを使ってネットワークトラフィックを監視し、問題を切り離します。
サーバ利用率が正常であることを確認します。
利用率統計情報を確認します。高利用率に対応する方法については、「高利用率統計情報」を参照してください。
LANトラフィックが多いことが問題の原因として疑われる場合は、LANケーブルを取り外します。LANトラフィックが多いことが問題の原因であった場合は、利用率が低下するはずです。
サーバに、十分なリソースがあることを確認します。
サーバで、「利用可能なECBカウントがありません」というメッセージ、またはパケット受信バッファの不足に関するメッセージが表示される場合。
これらのメッセージは、サーバでリソースが不足していることを示している場合があります。これらのエラーを解決するには、「パケット受信バッファの不足によるエラー、利用可能なECBカウントがないことによるエラー」を参照してください。
eDirectoryデータベースが機能していることを確認します。
eDirectoryデータベースが閉じている、または、DSREPAIRなど、他のユーティリティによってロックされていますか。
eDirectoryデータベースが機能していないと、ワークステーションクライアントでは、ログイン画面が表示されません。
サーバで、-625エラーまたはその他の通信エラーが発生していないかどうか確認します。
サーバで、-625エラー、またはその他の通信エラーが発生していますか。
通信エラーが発生している場合は、「サーバとの通信不可、 -625エラー」またはオンラインマニュアルのNovell Error Codesの「NDS or eDirectory Error Codes」を参照してください。
それでも問題が発生する場合は、「トラブルシューティングの使用」のトラブルシューティング手順を実行し、Novell Knowledgebaseで検索して、Novellサポートプロバイダに連絡してください。
問題を解決するには、次の操作を実行します。
サーバ利用率が正常であることを確認します。
利用率統計情報を確認します。高利用率に対応する方法については、「高利用率統計情報」を参照してください。
ユーザが古いNovellクライアントを使用している場合は、適切なNovellクライアントの最新バージョンにアップグレードします。
各ワークステーションのノード番号が一意であることを確認します。
サーバおよびユーザのワークステーションのすべてのネットワークボードが正常に動作していることと、最新のボードおよびドライバを使用していることを確認します。
Novell Knowledgebaseでドライバおよびボードに関する既知の問題を確認し、ドライバを更新して、必要に応じてボードを交換します。
すべてのケーブルをチェックして、正しく接続されていること、正しく終端していること、および干渉の原因となる機器に接近していないことを確認します。
それでも問題が発生する場合は、「トラブルシューティングの使用」のトラブルシューティング手順を実行し、Novell Knowledgebaseで検索して、Novellサポートプロバイダに連絡してください。
ネットワーク通信に関する一般的な問題を解決するには、次の操作を実行します。
ネットワーク上の各ノードアドレスは、一意である必要があります。すべてのワークステーションの電源を一度切ってから、1台ずつ電源を入れ直すことによって、問題を特定できる場合があります。 [Connections]リストに、ログインしたユーザ名が表示される場合、サーバは、ワークステーションからの要求を受信して応答しています。 ワークステーションで、「サーバが見つかりません」というエラーメッセージが表示される場合は、サーバとワークステーションが同じフレームタイプを使用していることを確認します。 10baseTを使用している場合は、クロスケーブルを使って、サーバをワークステーションに直接接続します。この操作によって、サーバとワークステーション間の通信に関する問題が解決される場合は、ネットワーク上に問題の原因があります。