次のセクションでは、WebインストールまたはZENworksコントロールセンター展開タスクを使用してZENworks Adaptive Agentをデバイスにインストールする手順について説明します。
デバイスが必要な要件を満たしていることを確認します(『 ZENworks 10 Asset Managementインストールガイド』の「管理対象デバイス要件」を参照してください)。
ターゲットデバイス上で、Webブラウザで次のアドレスを開きます。
https://server/zenworks-setup
serverはZENworksサーバのDNS名またはIPアドレスです。
WebブラウザにAdaptive Agentの展開パッケージの一覧が表示されます。各アーキテクチャ(32ビットおよび64ビット)用に、2種類のパッケージがあります。
ネットワーク: ネットワークパッケージは、Preagentだけをダウンロードし、目的のデバイスにインストールします。続いて、PreagentがZENworksサーバからZENworks Adaptive Agentをダウンロードしてインストールします。
スタンドアロン: スタンドアロンパッケージでは、PreagentとAdaptive Agentを目的のデバイスにダウンロードし、続いてPreagentがローカルデバイスからAdaptive Agentをインストールします。スタンドアロンパッケージは、ZENworks Adaptive Agentを現在ネットワークから接続解除されているデバイスにインストールする必要がある場合に便利です。パッケージをリムーバブルメディア(CD、USBフラッシュドライブなど)に保存し、スタンドアロンデバイスでメディアからパッケージを実行することができます。Adaptive Agentはデバイスにインストールされますが、デバイスがネットワークに接続されるまで登録および管理は行われません。
使用する展開パッケージの名前をクリックし、パッケージをデバイスのローカルドライブに保存するか、ZENworksサーバから実行します。
パッケージをダウンロードしたら、デバイスでパッケージを起動します。
パッケージをコマンドラインから起動する際にパッケージで使用できるオプションの詳細については、『ZENworks 10 検出、展開、リタイアリファレンス』の「手動でのエージェントの展開」を参照してください。
インストールの完了時に、再起動するかどうかを尋ねるメッセージが表示されます。次のいずれかを行います。
何もしない。この場合、5分後に自動的に再起動します。
[
]をクリックする。後で再起動する必要があります。[
]をクリックすると、すぐに再起動します。デバイスは再起動するとき、管理ゾーンに登録され、ZENworksアイコンが通知領域(システムトレイ)に配置されます。
ZENworksコントロールセンターでは、デバイスは[デバイス]ページの\Serversフォルダ構造または\Workstationフォルダ構造の下層に表示されます。
展開タスクを使用してAdaptive Agentをインストールするには、目的のデバイスがZENworksコントロールセンター内に表示されている必要があります。つまり、すでにセクション 4.1, ネットワークデバイスの検出またはセクション 4.2, デバイスのインポートを完了していなければなりません。
展開タスクを作成するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。[展開可能なデバイス]パネルには、Adaptive Agentを展開するすべてのデバイス(インポート済みまたは検出済み)が一覧表示されます。
[展開タスク]パネルで、[
]をクリックして、デバイスの展開ウィザードを起動します。次の表の情報を使用してフィールドに入力し、ウィザードを完了します。
[ウィザード]ページ |
詳細 |
---|---|
[展開タスク名の入力]ページ |
タスクの名前を指定します。名前には次の文字を使用することはできません。/ \ * ? : " ' < > | ` % ~ |
[デバイス]ページを選択します。 |
|
[アカウント情報の入力]>[ ]フィールドに進みます。 |
[アカウント情報の入力]ページで、タスクに含まれているデバイスにAdaptive Agentを展開するときに必要なユーザ名およびパスワードを入力します。 アカウント情報は、保存した場合を除きメモリにのみ格納されます。保存されたアカウント情報は、セキュリティを増すためにデータベース内で暗号化されます。 保存されてないアカウント情報は、ZENworksサーバが再起動されるとメモリからクリアされます。スケジュール展開タスクを作成している場合、展開の実行時にアカウント情報が依然として有効であるように、アカウント情報を保存することができます。 |
[アカウント情報]ページの[ ]を入力します。 |
アカウント情報を追加するには、次の手順に従います。
環境によっては、アカウント情報が、Adaptive Agentを展開するすべてのデバイスへのアクセス権を提供しない場合もあります。この場合、タスクに含まれているデバイスをカバーするために必要なだけアカウント情報を追加する必要があります。ZENworksサーバは、有効な最初のアカウント情報を使用します。 |
[スケジュールの選択]ページ |
[スケジュールの選択]ページでは、タスクを作成してすぐに実行するかどうか([ ]オプション)、または後で実行するようにタスクのスケジュールを指定するかを選択できます。[ ]を選択する場合は、次のいずれか1つのスケジュールを選択します。スケジュールなし: スケジュールが設定されていないことを示します。タスクはスケジュールが設定されるか、手動で起動されるまで実行されません。これは、タスクを作成し、後でスケジュールを設定するか、手動でタスクを実行する場合に便利です。 特定の日付: タスクを実行する日付を1つまたは複数指定します。 繰り返し: タスクを実行する曜日、月の特定日、または固定の間隔を示します。 スケジュールの詳細については、[ ]ボタンをクリックしてください。 |
[プライマリサーバの選択]ページ>[プライマリサーバ]フィールド |
展開タスクを実行するZENworksサーバを選択します。 |
[Windowsプロキシの選択]ページ>[WindowsプライマリサーバのWindowsプロキシを使用]フィールド |
このオプションは、Windowsプライマリサーバの代わりにWindowsプロキシを使用して展開タスクを実行する場合に選択します。 Windowsプロキシは次のものの代わりに使用できます。
検出または展開するデバイスがプライマリサーバ以外のサブネットにある場合のWindowsサーバ. メモ:このオプションは、[プライマリサーバの選択]ページでWindowsプライマリサーバが選択されている場合のみ表示されます。 展開については、Windowsファイアウォール構成設定でファイルとプリンタの共有を例外として追加する必要があります。デフォルトでは、例外のスコープはローカルサブネットにのみ適用されます。ターゲットデバイスが、展開が実行されているプライマリサーバとは別のサブネットにある場合、プライマリサーバのIPアドレスを例外として追加する必要もあります。ただし、Windowsプロキシをターゲットデバイスと同じサブネットで使用している場合は、Windowsファイアウォール例外のスコープを変更する必要はありません。 |
[Windowsプロキシの選択]ページ>[ ]フィールド |
管理ゾーンで設定したWindowsプロキシ設定を無効にすることを選択します。 タスクで設定を構成する場合は、設定を変更する前に[ ] を選択する必要があります。[Windowsプロキシ設定]パネルでは、ゾーン内にある管理対象のWindowsデバイスがZENworksサーバの代わりに検出と展開タスクを実行するように指定できます。主にLinux上で動作するZENworksサーバで、WMIやWinAPIなどのWindows特有の検出技術を使用する検出タスク、および管理対象のWindowsデバイスを使用する展開タスクを使用しなくてすむように、このような設計となっています。 ZENworksサーバとWindowsプロキシ間でやりとりされる検出のアカウント情報などの情報を保護するために、SSLを使用したセキュアな接続が採用されています。 Windowsプロキシ: LinuxベースのZENworksサーバの代わりに検出と展開タスクを実行させる管理対象のWindowsデバイス(サーバまたはワークステーション)を選択します。 Windowsプロキシタイムアウト: ZENworksサーバがWindowsプロキシからの応答を待機する時間を秒数で指定します。指定されたタイムアウト期間後に受信した応答は破棄されます。 |
[一般オプション]ページ>[ ]フィールド |
管理対象デバイスのプロセッサアーキテクチャに応じて、ZENworks Adaptive Agentをデバイスにインストールするために使用する展開パッケージを選択します。 デバイスのプロセッサアーキテクチャがわからない場合は、ターゲットアーキテクチャが含まれるパッケージを[すべて]として選択すると、32ビットプラットフォームにも64ビットプラットフォームにも適用されます。選択したパッケージがプライマリサーバから削除されている場合は、デフォルトの展開パッケージが展開されます。 |
[一般オプション]ページ >[ ]フィールド |
ZENworks Adaptive Agentをインストールする管理対象デバイスのディレクトリを指定します。管理対象デバイスに変数が設定されていない場合、デフォルトでは、エージェントは%ZENWORKS_HOME%システム環境変数で指定したディレクトリまたは%ProgramFiles%\novell\zenworksディレクトリにインストールされます。 インストールパスにスペースが含まれていないことを確認してください。 メモ:指定したディレクトリが作成されない場合、エージェントはデフォルトのロケーションにインストールされます。 |
[一般オプション]ページ > |
ZENworks Adaptive Agentのインストール後は、デバイスを再起動してAdaptive Agentが機能するようにする必要があります。次を実行します。
|
[登録キーの追加]ページ |
(オプション)展開プロセスの登録部分の実行中に使用する登録キーを選択します。登録キーは、登録中にデバイスが割り当てられるフォルダおよびグループに関する情報を提供します。登録キーの選択はオプションです。選択しない場合、登録ルールは、フォルダおよびグループの割り当ての決定に使用されます。サーバまたはワークステーションに展開するには、それぞれサーバ登録キーまたはワークステーション登録キーを選択します。 登録キーおよびルールの詳細については、セクション 3.2, デバイスを登録するを参照してください。 |
[展開前/後]ページ |
(オプション)Adaptive Agentがデバイスにインストールされる前後に実行するコマンドを指定します。たとえば、オペレーティングシステムコマンドを実行、スクリプトを実行、実行プログラム起動できます。 コマンドは、展開タスクパッケージの一部としてプレエージェントに渡されます。プレエージェントでは、システム領域でコマンドが実行されるので、ユーザの相互作用を必要としないコマンドを指定する必要があります。 展開前コマンドと展開後コマンドの詳細については、[ ]ボタンをクリックしてください。 |
zmanユーティリティでdeployment-task-createコマンドを使用して展開タスクを作成することもできます。詳細については、『ZENworks 10 Asset Managementコマンドラインユーティリティリファレンス』の「展開コマンド」を参照してください。