34.2 CPKのテスト

サーバをアップグレードするために使用するCPKについては、まずCPKをテストして、次の事柄を決定してください。

これらの問題は、OES LinuxのCPK (zdl7mbcksp1.cpkzdl7imgstart.cpk、およびzdl7proxystart.cpk)には適用されません。それで、これらのCPKのテストは、Distributionを1台のサーバ(できればテストサーバ)に送るだけで行えます。

CPKのテストを行えば、Desktop Managementソフトウェアが正しくアップグレードされるかどうかも確認できます。

CPKをテストするには、次の事柄を行ってください。

  1. 次のものをインストールするテストサーバを選択または設定します。:

    • eDirectory: Windowsテストサーバの場合、セクション 4.2.1, すべてのコンポーネントをインストールする場合のソフトウェア要件で指定されているように、eDirectory™ 8.7をC:ドライブにインストールする必要があります。

      ZENworks 7はeDirectory 8.8をサポートせず、WindowsテストサーバにインストールしたZENworks 7ソフトウェアはeDirectory 8.8では動作しないので、CPKアップグレードテストが間違った結果になる可能性があります。

    • Desktop Management Serverソフトウェア: テストするバージョンをインストールします。ソフトウェアは、設定を済ませ、動作状態にしておく必要があります。

    • Middle Tierソフトウェア: テストするバージョンをインストールします。ソフトウェアは、設定を済ませ、動作状態にしておく必要があります。

    • SubscriberおよびPolicy/Package Agentソフトウェア: CPKを実行するには、テストサーバでZENworks 6.5 Server Management以上が動作している必要があります。

      CPKを個別に実行してテストすればよく、配布は行わないので、Distributorサーバは必要ありません。

    • ConsoleOne: これは、テストサーバにインストールするZENworks Desktop Managementで必要とされる最小バージョンである必要があります。ConsoleOneスナップインのCPKアップグレードのテストの際には、ConsoleOneを使用することはできません。

    ZENworks Desktop Managementをアップグレードするネットワークのプラットフォーム用のテストサーバを設定します。ステップ 8で記録するタイミングが正確になるように、実運用サーバに近い仕様のマシンを選択します。

    すべての.cpkファイルをテストするために、NetWare、Windows、およびOES Linux用にテストサーバーを適切に設定する必要があります。この節の、NetWareプラットフォームに関連するすべての情報は、OES NetWareにも適用されます。

  2. ローカルのアップグレードテスト用に、テストサーバ上でCPKが利用できるようにするため、適用されるテストサーバでテストする、次の.cpkファイルをコピーします(ファイルのコピー先のフルパスを指定してください)。

    NetWare1テストサーバをアップグレードする場合  

    Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 4 CDにあるもの:

    stopinv.cpk

    zdn7bksp1.cpk

    stopwol.cpk

    zdn7midsp1.cpk

    startinv.cpk

    c1-zen7-snap.cpk

    startwol.cpk

    language-agent.cpk

    1 OES NetWareサーバを含みます。

    クラスタ化されたNetWare1テストサーバをアップグレードする場合  

    Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 4 CDにあるもの:

    stopinv.cpk

    zdnc7bksp1.cpk

    stopwol.cpk

    c1-zen7-snap.cpk

    startinv.cpk

    language-agent.cpk

    startwol.cpk

     

    1 OES NetWareサーバを含みます。

    Windowsテストサーバをアップグレードする場合  

    Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 4 CDにあるもの:

    zdw7bksp1.cpk

    c1-zen7-snap.cpk

    zdw7midsp1.cpk

    language-agent.cpk

    OES Linuxテストサーバをアップグレードする場合  

    Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 3 CDにあるもの:

    zdl7mbcksp1.cpk

    language-agent.cpk

    zdl7imgstart.cpk

    c1-zen7-snap.cpk

    zdl7proxystart.cpk

     

    利便性を図るため、language-agent.cpkおよびc1-zen7-snap.cpkファイルは2つのCompanion CDに重複しています。これらはOES LinuxおよびNetWare/Windowsアップグレードの両方で使用されるからです。これらのCPKは、必要なときにアクセス可能になるように、MSIファイルだけをコピーします。

  3. ConsoleOneでCPKの説明を表示できるようにするために、次の事柄を行います。

    1. ConsoleOneが動作しているワークステーションで、[Server Software Packages]ネームスペースを右クリックし、[Insert Software Package (Software Packageの挿入)]を選択します。

    2. ステップ 2でコピーした場所の.cpkファイルを参照して選択し、[開く]をクリックします。

      .cpkファイルを表示するには、[Files of Type (ファイルのタイプ)]フィールドで[すべてのファイル]を選択することが必要な場合があります。

  4. テストするすべての.cpkファイルが[Server Software Packages]ネームスペースに挿入されるまで、ステップ 3を繰り返します。

  5. CPKの説明を表示するには、CPK名をクリックします。情報は右ペインに表示されます。

    プラス記号をクリックしてCPKを展開してそのコンポーネントを表示し、個々のコンポーネントをクリックしてその説明を表示することもできます。

  6. テストSubscriberサーバのConsoleOneプロパティで[変数]タブを選択して、テストするDistributionに適用される変数を定義します。

    リストはSubscriberの変数の決定を参照してください。

  7. NetWareまたはWindows CPKをテストするには、次のうち適用される事柄を行います(Linux CPKのテストの手順は、ステップ 10を参照してください)。

    • NetWare: NetWareテストサーバのコンソールで、次のように入力します。

      package process volume_name:\path_to_file\filename.cpk
      

      ここでfilenameは、.cpkファイル名のいずれかになります。

    • Windows: 次の操作を行います。

      1. テキストエディタで、c:\zenworks\pds\bin\zfsservice.cfgファイルを開きます。
      2. DosBox=Offの行をDosBox=Onに変更します。
      3. ファイルを保存して終了します。
      4. DOSのコマンドラインで、次のように入力します。
        package process drive_letter:\path_to_file\filename.cpk
        

        ここでfilenameは、.cpkファイル名のいずれかになります。

    テストするプラットフォームごとに、CPKを次の順で実行します。

    NetWareサーバ  

    1. stopinv.cpk
    2. stopwol.cpk
    3. zdn7bksp1.cpk
    4. startinv.cpk
    5. startwol.cpk
    6. zdn7midsp1.cpk
    7. c1-zen7-snap.cpk
    8. language-agent.cpk

    NetWareサーバクラスタ  

    1. stopinv.cpk
    2. stopwol.cpk
    3. zdnc7bksp1.cpk
    4. startinv.cpk
    5. startwol.cpk
    6. c1-zen7-snap.cpk
    7. language-agent.cpk

    重要:これは、クラスタ化されたリソース上で実行する必要があります。それから、各ノードをリソースにして、すべてのノードがアップグレードされるまで、手順を繰り返します。

    Windowsサーバ  

    1. zdw7bksp1.cpk
    2. zdw7midsp1.cpk

      このCPKの場合、アップグレード中に[IIS管理サービス]とそれに依存するサービスが停止されますが、CPKが再起動するのは[IIS管理サービス]と、ZENworksに依存するサービスだけです。それで、[IIS管理サービス]に依存する、ZENworks以外のWindowsサービスがあれば、手動で再起動する必要があります。詳細については、ステップ 9.aを参照してください。

      重要:[IIS管理サービス]は、Middle Tierコンポーネントがアップグレードされたときに、完全に動作し、健全な状態になっている必要があります。アップグレードの前に、手動で停止と開始を行うか、サーバを再起動して、このサービスの状態をチェックしてください。これは、CPKがサービスを停止できるように、CPKを適用する前に実行されている必要があります。そうでない場合、CPKは正しく完了できません。

    3. c1-zen7-snap.cpk
    4. language-agent.cpk
  8. NetWare CPKの実行中には、CPKごとの完了時間を記録してください。

    この情報は、Distributionの作成と送信時に、スケジュールを正しく設定するために必要となります。

  9. テストするNetWareまたはWindows CPKごとに、ステップ 7およびステップ 8を繰り返します。

  10. OES LinuxのCPKをテストするには、セクション 34.4.1, Distributionによるアップグレードの手順に従います。ただし、Distributionは1台のサーバにだけ送信します(できればテストサーバ)。

  11. CPKが正しくアップグレードされることを検証するために、セクション 34.5.2, サーバがアップグレードされているかどうかの確認の指示に従い、それから、ステップ 12に戻ります。

  12. セクション 34.3, アップグレードの条件のチェックリストに進みます。