レスポンスファイルは、Windowsの.INIファイルに似た形式のファイルです。データ項目はキーとして識別されます。各キーは対応する値を持ちます(キー=値)。キーはセクション別に分類されます。NetWareインストールプログラムでは、各データ入力画面に1つ以上のセクションが関連付けられています。インストールのセクション名のほとんどには、画面の機能に関連する名前が付けられています。
セクションおよびキーの名称では、大文字と小文字が区別されます。キーと対応する値には、大文字小文字の区別はありません。行の先頭にセミコロンを置くと、その行はコメントになります。
セクションの並び順に規則はありません。しかし、同じセクション名のセクションが2つ以上ある場合、その中でレスポンスファイルに最初に現れるセクションだけが使用され、残りのセクションは無視されます。
次のリストに記載されているセクションが、NetWareサーバインストールに適用されます。リストの順番は、インストールの際に使用される順序になっています。
Promptキーは、データ入力画面に対応する各セクションとともに記載されます。次の働きがあります。
Promptの値が真であれば、画面が表示され、レスポンスファイルに指定されているデータがデフォルト値として提示されます。Promptの値が偽であれば、画面は表示されません。しかし、レスポンスファイル中の必要なデータが1つでも欠けていると、Promptの値に関係なく画面が表示されます。各セクションのキーの詳細については、「NetWareセクションとキー」を参照してください。
次の設定例では、NDS情報の欄があらかじめ書き込まれたデータ入力画面が表示されます。
[NWI:NDS]
Prompt = True
Tree Name = Novell
New Tree = True
Server Context = O=Utah
Admin Context = O=Utah
Admin Login Name = Admin
Admin Password = install
Display Summary = True
次の設定例では、[NDS input]画面と[Summary]画面が表示されません。NetWareインストールプログラムは、この2つの手順を省略します。
[NWI:NDS]
Prompt = False
Tree Name = Novell
New Tree = True
Server Context = O=Utah
Admin Context = O=Utah
Admin Login Name = Admin
Admin Password = install
Display Summary = False