構文

レスポンスファイルは、Windowsの.INIファイルに似た形式のファイルです。データ項目はキーとして識別されます。各キーは対応する値を持ちます(キー=値)。キーはセクション別に分類されます。NetWareインストールプログラムでは、各データ入力画面に1つ以上のセクションが関連付けられています。インストールのセクション名のほとんどには、画面の機能に関連する名前が付けられています。

セクションおよびキーの名称では、大文字と小文字が区別されます。キーと対応する値には、大文字小文字の区別はありません。行の先頭にセミコロンを置くと、その行はコメントになります。

セクションの並び順に規則はありません。しかし、同じセクション名のセクションが2つ以上ある場合、その中でレスポンスファイルに最初に現れるセクションだけが使用され、残りのセクションは無視されます。

次のリストに記載されているセクションが、NetWareサーバインストールに適用されます。リストの順番は、インストールの際に使用される順序になっています。

セクション 用途

[NWI:Product Information]セクション

レスポンスファイルが関連付けられている特定の製品のバージョンを指定します。

[NWI:Language]セクション

サーバにインストールする言語を指定します。

[NWI:Install Options]セクション

最初のデータ入力画面に対応します。

[NWI:Server Settings]セクション

サーバ設定画面に対応します。

[NWI:Locale]セクション

地域設定画面に対応します。

[NWI:Mouse and Video]セクション

ビデオ/マウス設定画面に対応します。

[NWI:Hardware]セクション

インストールプログラムのハードウェア検出およびドライバマッチング機能に対応します。Updateディレクトリでドライバが検出されると、このドライバがNetWare CDで検出されるドライバの代わりに使用されます。

[NWI:Excluded From Detection]セクション

自動検出から除外されるドライバを指定します。

[NWI:Multi-Processor System]セクション

サーバのプロセッサシステムに関連するドライバを指定します。

[NWI:Storage Adapter n]セクション

特定のストレージアダプタのドライバと、関連するパラメータを指定します。このセクションはサーバ内のアダプタの数と同じ回数繰り返されます。変数nにより、複数のセクションの中から特定のセクションを指定できます(n=1、2など)。

[NWI:Storage Device n]セクション

記憶デバイスを指定します。このセクションはサーバ内のデバイスの数と同じ回数繰り返されます。変数nにより、複数のセクションの中から特定のセクションを指定できます(n=1、2など)。

[NWI:Network Adapter n]セクション

特定のネットワークアダプタのドライバと、関連するパラメータを指定します。このセクションはサーバ内のデバイスの数と同じ回数繰り返されます。変数nにより、複数のセクションの中から特定のセクションを指定できます(n=1、2など)。

[NWI:Reserved Adapter n]セクション

予約するアダプタを指定します。

[NWI:Hotplug System]セクション

サーバのプロセッサシステムに関連するドライバを指定します。

[NWI:NetWare Loadable Module]セクション

ハードウェアドライバと共にロードされるNLMTMプログラムを指定します。

[NWI:Misc]セクション

データ入力画面に対応しないパラメータのコンテナとして機能します。

[NWI:File System]セクション

パーティションおよびボリュームのパラメータを指定します。

[NWI:File Server]セクション

サーバを固有に指定するパラメータを指定します。

[NWI:Protocols]セクション

プロトコル画面を表示するかどうかを制御します。

[NWI:TCPIP]セクション

TCP/IPパラメータを指定します。

[NWI:IPX]セクション

IPXTMパラメータを指定します。

[NWI:IPCMD]セクション

互換性モードのパラメータを指定します。

[NWI:SNMP]セクション

Simple Network Management Protocolのパラメータを指定します。

[NWI:DNS]セクション

ドメインネームサービス(DNS)パラメータを指定します。

[NWI:Host Name]セクション

各IPアドレスにDNSホスト名を指定します。

[NWI:Time Zone]セクション

タイムゾーン画面に対応します。

[NWI:Time Synchronization]セクション

タイムサーバ設定を指定します。

[NWI:NDS]セクション

NDS(R)画面に対応します。

[NWI:License]セクション

ライセンスファイルの場所を指定します。

[NWI:Add to Startup]セクション

STARTUP.NCFファイルに追加する行を指定します。

[NWI:Append To Autoexec.ncf]セクション

AUTOEXEC.NCFファイルに追加する行を指定します。

[NWI:Use NCF Settings]セクション

アップグレードの際、サーバ名の指定にレスポンスファイルとAUTOEXEC.NCFファイルのどちらを使用するかを指定します。

[Novell:NOVELL_ROOT:1.0.0]セクション

インストールの完全自動化を指定します。

[Selected Nodes]セクション

製品とサービスの完全自動化を指定します。

[LDAP]セクション

製品とサービスの完全自動化を指定します。

[Novell:DNS_DHCP:1.0.0]セクション

製品とサービスの完全自動化を指定します。

[NWI:Install Script]セクション

製品とサービスの完全自動化を指定します。

[NWI:Factory]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:StartupDirectory:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:SYSDirectory:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:ConfigDirectory:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:LANFiles:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:SBDFiles:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:portalzip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:Rconjzip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:Perl5zip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:beanszip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:scripteszip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:scripteszip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:console1zip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:ldapzip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

[Novell:wanmanzip:1.0.0]セクション

ファクトリインストールの完全自動化を指定します。

Promptキーは、データ入力画面に対応する各セクションとともに記載されます。次の働きがあります。

Promptの値が真であれば、画面が表示され、レスポンスファイルに指定されているデータがデフォルト値として提示されます。Promptの値が偽であれば、画面は表示されません。しかし、レスポンスファイル中の必要なデータが1つでも欠けていると、Promptの値に関係なく画面が表示されます。各セクションのキーの詳細については、「NetWareセクションとキー」を参照してください。

次の設定例では、NDS情報の欄があらかじめ書き込まれたデータ入力画面が表示されます。

[NWI:NDS]
Prompt = True
Tree Name = Novell
New Tree = True
Server Context = O=Utah
Admin Context = O=Utah
Admin Login Name = Admin
Admin Password = install
Display Summary = True

次の設定例では、[NDS input]画面と[Summary]画面が表示されません。NetWareインストールプログラムは、この2つの手順を省略します。

[NWI:NDS]
Prompt = False
Tree Name = Novell
New Tree = True
Server Context = O=Utah
Admin Context = O=Utah
Admin Login Name = Admin
Admin Password = install
Display Summary = False



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