この節では、イメージング方法からブートしたうえで、特定のイメージングコマンドを入力することによって、ワークステーションのイメージを作成する方法について説明します。イメージはイメージングサーバに保存されます。
イメージをイメージングサーバではなくローカルに保存する場合は、セクション 61.1, 接続解除時のイメージング操作でのCDまたはDVDの使用およびセクション 61.2, 接続解除時のイメージング操作でのハードディスクまたはJazドライブの使用を参照してください。
イメージングサーバにイメージ用の十分な空き容量があることを確認してください。十分な空き容量がない場合、[Failed to write to proxy (プロキシへの書き込みエラー)]が表示されます。
詳細情報については、以下を参照してください。
次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。
ブートプロンプトで「manual」と入力します。
または
PXEメニューから
を選択します。(省略可能)bashプロンプトに「img dump」と入力し、<Enter>キーを押します。
これにより、ワークステーションのパーティションスロットのリストが表示されます。参照用に、パーティションの数とタイプ、およびアクティブになっているパーティションを書き留めます。
次の書式のいずれかを使用して、bashプロンプトでコマンドを入力します。
img makep serverIPaddr_or_DNSname //uncpath/newimg.zmg [comp=comp level]
makepパラメータは「make on proxy (プロキシに作成)」の意味であり、イメージを作成してイメージング(プロキシ)サーバに保存する場合に使用します。
IPアドレスまたはDNS名は、イメージングサーバのものにします。イメージングプロキシサービスを実行しているサーバなら、どのサーバでも指定できます。
.zmgファイル名拡張子では大文字と小文字が区別され、すべて小文字にする必要があります。
UNCパスは、取得するイメージファイルのパスで、イメージのファイル名と.zmg拡張子も含みます。UNCパスの形式は次のとおりです。
//servername/volume_or_share/path_to_stored_images/imagename.zmg
コマンドラインでimg makepを実行すると、パスのservernameの部分が、パスのアドレス部分の値に置き換わります。
OES Linuxの場合、イメージファイルへのパスはルート(/)から始まる必要があります。たとえば、パスは次のようになります。
//servername/media/nss/NSS_volume/path_to_image/imagefilename.zmg
パス内のディレクトリが存在することが必要です。パスとファイル名には、次の文字を使用できます。
comp levelは、イメージの作成時に使用される圧縮量です。0~9のいずれかの番号を指定します。0を指定した場合は、圧縮されません。1は、[スピード重視]と同じ意味を持ちます。このパラメータを指定しない場合、これがデフォルトとして使用されます。6は、[バランス]と同じ意味を持ちます。9は、[Optimize for Space(容量重視)]と同じ意味を持ちます。([スピード重視]を指定すると、かかる時間は最小限で済みますが、作成されるイメージファイルのサイズは最も大きくなります。[Optimize for Space(容量重視)]を指定すると、作成されるイメージファイルのサイズは最も小さくなりますが、かなりの時間がかかる場合があります。[バランス]を指定すると、圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます)。
例:
img makep 137.65.95.127 //xyz_srv/sys/imgs/cpqnt.zmg comp=6
img makel filepath [comp=comp level]
makelパラメータは「make locally (ローカルに作成)」の意味であり、イメージを作成し、ハードディスクやJazドライブなどのローカル(書き込み可能)デバイスに保存する場合に使用します。
メモ:ドライブをマウントした後でmakelコマンドを使用しなければ、イメージはRAM内に作成され、ワークステーションの再起動時にイメージが失われます。
filepathは拡張子.zmg (大文字と小文字を区別)とパーティションのルートからの完全なパスを含むイメージファイル名です。
パス内のディレクトリが存在することが必要です。パスとファイル名には、次の文字を使用できます。
comp levelは、イメージの作成時に使用される圧縮量です。0~9のいずれかの番号を指定します。0を指定した場合は、圧縮されません。1は、[スピード重視]と同じ意味を持ちます。このパラメータを指定しない場合、これがデフォルトとして使用されます。6は、[バランス]と同じ意味を持ちます。9は、[Optimize for Space(容量重視)]と同じ意味を持ちます。([スピード重視]を指定すると、かかる時間は最小限で済みますが、作成されるイメージファイルのサイズは最も大きくなります。[Optimize for Space(容量重視)]を指定すると、作成されるイメージファイルのサイズは最も小さくなりますが、かなりの時間がかかる場合があります。[バランス]を指定すると、圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます)。
例:
img makel /imgs/dellnt.zmg comp=6
重要:UNCパスでは、例のようにスラッシュ(/)を使用します。Linuxでは、バックスラッシュは認識されません。このため、バックスラッシュを使用する場合は、UNCパス全体を引用符で囲みます。指定するパスは、イメージングサーバに実際に存在するパスであることが必要です。
使用できるパラメータと使用例の詳細については、セクション 64.3, 作成モード(img make)を参照してください。
ハードディスクのデータの量によっては、イメージの作成に数分かかる場合があります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。
イメージが作成され、bashプロンプトが表示されたら、CDまたはDVDをドライブから取り出してワークステーションを再起動します。
(省略可能)イメージファイルがイメージングサーバに作成されたことを確認します。イメージファイルのサイズも確認してください。
次の方法のいずれかを使用してワークステーションをブートします。
ブートプロンプトで「manual」と入力します。
または
PXEメニューから
を選択します。「img」と入力し、ZENworks®イメージングエンジンメニューを表示します。
(省略可能)
、 の順にクリックし、ワークステーションのパーティションスロットのリストを表示します。参照用に、パーティションの数とタイプ、およびアクティブになっているパーティションを書き留めます。
をクリックし、 をクリックします。
[Make Image Wizard (イメージの作成ウィザード)]ウィンドウで、イメージの保存先 ([ローカル]または[サーバ])を指定し、
をクリックします。パス内のディレクトリが存在することが必要です。パスとファイル名には、次の文字を使用できます。
イメージアーカイブへのパスを参照して指定します。
イメージに含めるパーティションを選択します。
圧縮オプションを選択します。
[なし]: 圧縮を使用しません。
[速度]: 圧縮時間は最小ですが、作成される圧縮されたイメージファイルは最大になります。イメージ作成時のデフォルトはこのオプションです。
[バランス]: 圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます。
[Size]: 最小のイメージファイルを作成しますが、圧縮時間がかかります。
をクリックします。
(省略可能)次のフィールドに情報を入力します。
[著者]: このイメージの作成者の名前。
[Computer]: イメージが作成されるコンピュータの名前。
[Image Description(イメージの説明)]: イメージの説明。
[コメント]: イメージに関する追加コメント。
をクリックします。
ハードディスクのデータの量によっては、イメージの作成に数分かかる場合があります。画面に何も表示されなくなった場合は、任意のキーを押してください。(Linuxでは、数分経過するとスクリーンセービングモードに切り替わります)。
イメージが作成されたら、ZENworksイメージングエンジンメニューを終了し、CDまたはDVDをドライブから取り出して、ワークステーションを再起動します。
(省略可能)イメージファイルがイメージングサーバに作成されたことを確認します。イメージファイルのサイズも確認してください。